
65.生活にリズムを作る(10)さあ、宿題!(つづき)
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」
造形リトミック教育研究所
*楽しいからのパートナー
*新しく知るからのパートナー
*ちょっと簡単からのパートナー
おはようございます。
ちょっとした援助で宿題に取り掛かることができたら、今度は宿題の量と内容に気を配りましょう。 個別に出されている宿題ならその点は配慮されているでしょうが、そうでない場合は、お子さんが取り組みやすいようにアレンジしましょう。
まず、お子さんのできる量にアレンジしましょう。3分の1、半分・・・と、目標を定めて取り組みましょう。もし大変な思いをしても、「全部やらないと気がすまない」というタイプのお子さんであったら、「えらいね」「がんばるね」とほめて、援助の度合いを加減しましょう。たくさんある問題をお母さんと交互にやるのも、工夫のひとつです。
また、内容のアレンジも必要です。
宿題プリントの裏に、お子さんのできる別の問題を書いてやらせてもよいでしょう。が、それでは満足できないお子さんもいるでしょう。その場合は、宿題の問題を通して何を学習させるのかという、学習の「目的」をアレンジしましょう。
たとえば、「10までの計数」がまだ確実でないお子さんに、3つの数の足し算が宿題になっているようなことがあります。(個別の宿題でない限り、それは仕方ありませんが。)
では、学習の目的をアレンジして、
「3+8+4」ならば、3個・8個・4個のブロックの取り出しと、それらを並べた15個のブロックの計数を学習の目的としましょう。3個と4個のブロックの取り出しはなるべく自でできるように促しましょう。また15個のブロックのうち、10以下までは自力で数えるように促しましょう。11より先はお母さんも声を出して、一緒に数えてあげましょう。
問題数が多い場合は、1問お子さんが中心に取り組んだら、次の2問はお母さんが主導的に・・・というように、お子さんの学習量も3分の1くらいに調整してあげましょう。
「できる」「わかる」となれば、お子さんはきっと楽しいはずです。お母さんと一緒に行えることは、絵本を読んでもらうのと同じように嬉しいことでしょう。
何よりも、「宿題が終わった!」ということは、翌日元気に登校することのエネルギーとなるのです。また、「宿題をやって提出する」という先生との約束を守る責任と習慣をつけることは、心も成長させてくれます。
造形リトミック教育研究所
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