
63.生活にリズムを作る(8)おやつにしましょう!
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」
造形リトミック教育研究所
*楽しいからのパートナー
*新しく知るからのパートナー
*ちょっと簡単からのパートナー
おはようございます。
「甘いものは、上手にとれば心身の健康を保ち、生活を楽しむことにもつながる」と、新聞の「くらし 教育」欄にありました(読売新聞 2008年11月5日日刊)。
お勧めのおやつや飲み物、与え方についてもやさしく書いてありましたので、機会があればお読みください。インターネットでも読めると思います。紅葉のはじまった街路樹を楽しみながら、気分転換に図書館で読むのも良いでしょう。
おやつは体のエネルギーになるのと同時に、心の栄養となります。「おいしいね」と一緒に食べましょう。
また少し話は逸れますが、先日教室のケース会議で、「量の多少は、どのように指導したらよいでしょう」という質問がありました。
ex.(1,4)(7,5)・・・どっちが多い? どっちが少ない?
具体物を使って、楽しめるいろいろな学習法が考えられます。しかしその前に、「多さ」や「少なさ」を感じることができているのかを確認しましょう、というお話をしました。
目の前のものを見て、「わぁ、いっぱい」「ちょっとしかないね」と思う感覚。「いっぱい」とか「ちょっと」ということば以前の「多少を感じる感覚」の有無を把握することが大切です。
そんな感覚を育てるのに、毎日のおやつの時間はチャンスです。新聞でのお勧めはフルーツ入りのヨーグルトでしたが、「いっぱーい」と言いながらお皿にヨーグルトを入れてあげましょう。お代わりのときは、容器に残ったヨーグルトを「もうちょっとあるね」「ちょっとだね」と言うふうにことばを添えながら、お皿に入れてあげましょう。
他にも、「ひとつずつ」「ふたつずつ」「たりないね」「あまったね」「○こ、あまったね」など、数に関連するいろいろなことばに触れさせることができます。
おなかが空いて「いっぱい食べたい」と思っている子どもにとって、量や数の多少は一大事です。目の前のおやつを見ている時、そこには量以外にもいろいろな要素があるわけですが、子どもは量に注目しやすい状況になっています。
自分にとって一大事、切実であること、感情の伴ったことばや数や量は、しっかりと子どもの中に入っていきます。知識として記憶するというより、まさに体得していくのです。そんな意味合いでも、おやつの時間を楽しみ、大切にしていきましょう。
しかし、決して教え込もうとしないことです。毎日、そんなことばや感覚に触れる、そんな感じでいいのです。
造形リトミック教育研究所
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