59.生活にリズムを作る(4)ポイントをしぼって

知的障害・発達障害教室の造形リトミック教育研究所

59.生活にリズムを作る(4)ポイントをしぼって
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」
  造形リトミック教育研究所  

*楽しいからのパートナー
*新しく知るからのパートナー
*ちょっと簡単からのパートナー  

 おはようございます。

 朝の支度でうまくいかなかったり、問題点があったら書き出しましょう、と昨日お話しました。日常のすべてにおいて、同じようにしてみましょう。

 かつて、「朝から晩まで、文句言いたくなることばっかりです!」と相談を持ちかけられたことがあります。そのとき、「まずはその日、どんなことが気になったかを朝から順に書き出してみてください」と申し上げました。書き出して客観的に眺めると、「さほど問題でない」、「叱るほどのことではない」と思えることも見つかります。

 それでもいくつか問題点が残ったら、その中から1つを選んでそこから解決していくことにしましょう。たとえば、

・歯磨きをいい加減に行う。
・トイレのあと手を洗わない。
・脱いだものを片付けない。
・食べ散らかす。
・靴をきちんとはかない。
・言っているそばから忘れ物をする。

・玄関で靴をそろえない。
・帰宅して、かばんを片付けない。
・ゲームばかりしている。
・宿題をさっさと行わない。
・勉強に集中しない。
・おもちゃなど、使ったものを片付けない。
・翌日の支度をしない。
・早く寝ない。

 毎日、同じ問題と同じ不満のくり返しでしょう。全部直そうとするから、かえってひとつも変わらないのです。全部一度に解決するのは難しいことです。親子お互いにストレスが生じます。どれか、ひとつ選ぶことです。あとは、目をつぶりましょう。声かけ(指示)はなるべく、少なくしたいものです。私達だって、指示されることは好みません。子どもだって同じです。

 面談では、当面どれを削除し、どれを優先するかを一緒に考えます。すぐ解決できるものもあれば、時間のかかるものもあります。工夫することによって、イヤイヤというよりかえって楽しく行えるようなものもあります。ご家庭でできる工夫、そのお子さんにフィットした手立ても一緒に考えていきます。

 工夫していけば、こちらも楽しくなってきます。「楽しい」ことは、ストレスを軽くしてくれます。

造形リトミック教育研究所
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なかのひと

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