
57.生活にリズムを作る(2)朝の支度
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」
造形リトミック教育研究所
*楽しいからのパートナー
*新しく知るからのパートナー
*ちょっと簡単からのパートナー
おはようございます。
今日は、定時に起きることができたと仮定して、起床から出発までのことを考えましょう。
朝、出かけるまでの時間をスムーズに過ごすためには、定時に目覚め、起きられることが必要です。定時に起きられる、つまり睡眠のリズムが整っているためには、生活全体のリズムが整っていなくてはなりません。また、不安やストレスから、解放されていることも必要です。
ですから定時の起床については、「生活リズムを作る」というこのテーマの最後に考えてみたいと思います。良い生活リズムが作られれば、不安やストレスも軽減するのです。
・まず、出発までに行うことを順に書き上げましょう。
トイレ・洗面・食事・歯磨き・着替え・トイレ(※お子さんによって内容や順番は異なるでしょう。)
・それらをお子さんにわかる形で表にして、見えるところに貼っておきましょう。
・時計の学習がまだのお子さんは、はじめは時刻は気にせず、順番に行うことを目標にしましょう。
順番に行動することが定着してきたら、1つだけ時刻を書き入れましょう。ex.朝ごはん:7時 ※7時を指している時計の絵でも結構です。
毎朝、時計の7時を見て、「7時」と発声し、7時にテーブルについて食事をする。こんなくり返しによって、時刻を知る学習も実践的に定着します。毎日のくり返しの力、また体験的学習の力は大きいのです。
・時刻のわかるお子さんは、時刻も表に書きいれておきましょう。
時計の○分の読み方に慣れていくことができます。時間の感覚も身につくでしょう。5分ってどのくらい?10分ってどのくらい?
しかし、ここでは時計の学習が目標ではありません。時計のある環境を作るだけでいいのです。「7時ね。ごはんにしましょう」「7時50までに着替えね」など、そんな声かけが聞こえてくる環境があればよいのです。「早くしなさい!」「まだ着替えてないの!」という環境とは大きく異なります。
こんなことから、朝からストレスを生じるか否か、異なってくるのです。マイナスの面でも、毎日の力は大きいですから、良い環境を心がけたいものです。
造形リトミック教育研究所
>>ホームページ http://www.zoukei-rythmique.jp/
>>お問い合せメール
nan