34.テーマの魅力:「携帯電話」


34.テーマの魅力:「携帯電話」

「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」
 造形リトミック教育研究所 玉野摩知佳 

*楽しいからのパートナー
*新しく知るからのパートナー
*ちょっと簡単からのパートナー  

 おはようございます。造形リトミック教育研究所の玉野 摩知佳です。

今日は「携帯電話」です。

 私が子どものとき、腕時計型の無線機を使っている「スーパージェッター」というアニメがありました。「流星号応答せよ!流星号応答せよ!」と呼ぶと、空飛ぶ乗り物が来ました。

 30年後に、少し形や大きさ機能は違いますが、似たようなものを自分が日常で使えるようになるとは思っていませんでした。サプライズです。

 「携帯電話」は、今では一番身近でなくてはならない道具です。多くの人が、一日中肌身離さず使っています。電車の中でもバスの中でも、座席に並んだほとんどの人が黙々と操作しています。

 私が最初にこの「移動体通信」の機械について知ったのは、学生の時です。近所の知り合いの人から「自動車電話」というものが世の中にあるということを教えてもらいました。まるで大きな重箱のようで、そこに受話器が付いています。とにかく大きくて、重いというイメージでした。そしてとても高額でした。

 その後次第に小型化して携帯電話の形になり、一般に広くしかも短期間に一気に普及しました。その途中に、「ポケットベル」という小型で呼び出し専用のどちらかといえば安値の機械も登場しました。が、今では見かけることはありません。

 人の生活を助ける、社会生活を便利にする、効果的で高速。正確に、情報のやり取りができる、通話だけでなくメールも・・・(適切に使えば)すばらしいテクノロジーツールです。たった約20年の間にここまできた、ということは本当にサプライズです。

 これは、知的障害や発達障害の方にとっても大変重要なツールです。

 前にもお話しましたが、いわゆる知能指数からの常識ではちょっと活用はできないだろうと思われような方も、興味を持って楽しく毎日たくさんの時間携帯電話を操作しています。さまざまな機能を使いこなしてどんどん上達していくのは、ただただ驚くばかりです。

 この点は知的障害や発達障害の方々の指導に携わる者として、とても注目すべき点です。つまり固定観念や既存の評価というのは、昨日までの経験値を中心にした考え方ですので、オリンピックではありませんが、その記録は常に破られます。知能の評価も変わっていかなくてはなりません。

 今日の経済状況も専門家に伺うと100年に一度あるかどうかの状況だそうですが、ある意味でこれも同じかもしれません。いかにこの事態を越えていくか。大切なことはプラス思考で前向きに、先輩たちが歩んだ道の更にその先を目指していくことだと思います。

*写真は、近くで見かけた蝶です。10月でも、まだいます!
 ツマグロヒョウモンチョウだと思います。見事ですね!

造形リトミック教育研究所
nan

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