606.命を吹き込む
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
(つづき)
ある講師からの報告です・・・
生徒さんがご家庭でたくさん作った折り紙の奴さん。
たくさんあるからこんなには要らないだろうと、親御さんがゴミ箱に捨てたところ、
お子さんは捨てられている奴さんを見つけ、拾ってズボンのポケットにつめこみ、
教室で「奴さんを助けた」とポケットから一つずつ取り出して講師に見せたとのこと。
「助けた」・・・どんな気持ちでこのお子さんは奴さんを持ってきたのでしょう。
奴さんを捨てた親御さんを非難しているのではありません。捨てるほどある、と言う言葉ように本当に捨てるほどあったから軽い気持ちで捨てたのでしょう。私だって、そんなにたくさんあったら、「そんなに要らないんじゃない?」「まあ、いいや」と捨てることもあるでしょう。
でもお子さんにとってはただの折り紙の奴さんが、本当に生きているもののようであり、また友だちのようであり。その純真さ、創造力、イマジネーションの力に、まるでそこには命を吹き込む魔法の力が存在しているかのように感じます。
折り紙工作も画用紙工作もすごいですね、感じる心をもってみれば、ただの工作ではなくなるのですね。
生徒さんと気持ちを重ねて共に学習するには、周りの大人もそんな魔法の世界に入り込めなくてはなりませんね。
「奴さんを助けた」、・・・生徒さんのそんな言葉は私達を魔法の世界にスッと引きいれてくれる魔法の言葉のように感じられます。
造形リトミック研究所
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