595.ヘルパーさんから学ぶ


595.ヘルパーさんから学ぶ
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 子どもは一体どのようにして欲しいと望んでいるのか、どんな対応を求めているのか、
言葉でまだ上手く説明できない子どもの真意はなかなか捉えられないことがあります。

 でも、子どもがどんな人といるときにリラックスしているか、また子どもがどんな人となら居心地良さそうしているかを見ていると、子どもがどのような対応、環境を求めているのかが見えてきます。

 たとえば、教室のある生徒さん、小学校の中学年の男の子でしたが、同じ時間帯に通ってきていた高学年の女の子をとても気に入っているようでした。住まいも同じ方向でしたので、一緒に帰ることも多かったようです。

 男の子はどちらかと言えば少しストレスの強い方で、時にかんしゃくを起こすようなこともあるタイプでした。女の子の方は言葉も動きもゆっくりめで、穏やかでやさしいタイプでした。男の子はきっと、気持ちの安らぐ穏やかな環境を求めていたのですね。その女の子といると、男の子も何ともやさしい表情になるのです。

 もう一人の生徒さん、高校生です。ヘルパーさんと教室に通ってきています。授業のあとの、そのヘルパーさんとの外出や、食事を楽しんでいます。しかしそれだけでなく、そのヘルパーさんと一緒にいること自体がなんともリラックスできるようなのです。

 やはり、物静かで穏やかなヘルパーさんです。この方はある意味、本当にヘルパーとなり得ていて、生徒さんの行動を傍らでそおっとサポートしているといった感じです。

 生徒さんにしてみれば、足りないところを自然に補ってくれる自分の一部のような存在に思えるのかもしれません。

 ・・・私は教室の生徒さん(あの女の子)からも、ヘルパーさんからも学びます。この生徒さんが求めているものは何なのか、どのような言葉かけや、援助や対応を望んでいるのか。いつも明るく元気で、生徒さんをグイグイ引っ張っていくだけが、講師の役割ではないということにも気づかされます。

 きのうのお話のドラえもん、ドラえもんも子ども達の大の人気者、やはりそこにも子どもの求めているものがあるのですね。それはなにか、また考えてみたいと思います。

造形リトミック研究所
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