332.物知りになりたい
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所
少し前のことですが、生徒さんの中の一人の女の子が七夕の短冊にこう書きました、「物知りになりたい」。「ふーん、そうなの・・・!」と、少し異なる一面を見たような思いがしました。
勉強熱心で、勉強好きの生徒さんですが、短冊に一番に書くほどとは思っていませんでした。でも改めて、「うーん、そうなのね!」と思い直し、これからの学習にこちらも気持ちを新たにしたのを覚えています。しかも、「物知り」という表現がいいですね!
今朝の教室ブログの「鳥かこまれる?!」もとっても面白かったですね。講師が3つの観点にまとめていました、
・知りたいという気持ちを持つこと
・質問しようという気持ちになること
・理解の喜びを感じること
「知りたい」とか「興味を持つ」ということは、気持ちが外に向いている証拠です。新しいものを求めている証拠でもあります。気持ちが安定していてこそ可能です。
質問しようとすること、相手への安心感や信頼があってこそ可能なことです。講師とも学習のいい関係が作られているのでしょう。教室に限らず、ご家庭でも学校でも安心して聞ける環境があるのでしょう。これは、人との信頼関係にもつながります。学習的な質問だけでなく、何かあったときに聞ける環境、聞こう、話そうという気持ちになれることは、将来的にもとても有用なことです。
理解の喜びを感じること、つまり「分かる」喜びや「知る」喜びを心得た生徒さんには、「学習力」がますます育ちます。さらに「知りたい」・「質問する」「調べる」・「分かった」「満足」「うれしい!」「面白い!」→「知りたい」・・・
といういい循環が生まれ、ますます「学習力」が高まります。そしてそれが、豊かさへとつながっていきます。対象(もの)への豊かさ、人との豊かさ、生き方の豊かさ・・・。
時々この場でもお話しする「新しい生活のための勉強」がしたい生徒さん、先ほどの「物知りになりたい」生徒さん、新しい課題(「天気」「気温」「月」「お金」・・・)にどんどん取り組む生徒さん、どうにか答えようと知恵と言葉の限りを尽くす生徒さん・・・こう眺めてみると、学究肌の生徒さんが少なくありません。
学習に追われるのではなく、楽しみながら味わいながら学習をしていくと、意図しなくとも「学習好き」に成長していくようです。それが、それぞれの豊かな生活に結びつけば、何よりですね。
造形リトミック教育研究所
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