326.国語の教科書を読みましょう
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所
学校の授業に合わせた学習をしていくことを希望されるのでしたら、国語の教科書を毎日読むことをおすすめします。それは、少なくとも学校で何を学習しているかをお子さんが知るためです。
物語だったら、題名と登場人物を知っておけば、授業中に耳に入ってくる言葉も増えるでしょう。説明文についても、題名と例として書かれていることを知っておけば、これもまた授業に参加しやすくなるでしょう。
月の初めには学校から学習の予定表が配られると思いますので、一足すすめて前もって読んでおかれれば効果的ですね。つまり、予習型です。
教科書を読むことをおすすめする理由は他にもあります。
ひとつは、書き言葉の流れに耳を馴染ませることです。話し言葉を獲得するのに誰しも文法の学習から始めたのではないように、書き言葉においても、教科書を見日読むことによって、言葉の流れを体得するような感覚で読み慣れ、聞きなれていきましょう。
国語のワークに接続詞を問う問題が時々あります。「だから」なのか「しかし」なのか。ひとつのフレーズとして
流れを体得できるようになってくると、それを順説か逆説かを文法的に考えるようなやり方ではなく、感覚的に二つの接続詞を使い分けられるようになります。
私達は言葉の流れと共に、やはり気持ちを動かしているのです。
「雨が降った。だから・・・」まで読むと、穏やかな気持ちで次に続く言葉を予測しています。しかし、
「雨が降った。しかし・・・」となると、いささか不穏な「えっ」という気持ちになります。
接続詞だけでなく、他の語の流れについても同様です。言葉にそって気持ちを動かし、先を予測しながら読んでいっているのです。予測どおりであったり、予測を裏切られたり。慣れてくれば、その変化を楽しめるようにさえなるのです。書き言葉独特のフレーズの流れを感得、体得していきましょう。(つづく)
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