325.たくさんのSくんへ

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「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所

 きのうのSくんのようなお子さんがたくさんいらっしゃると思います。Sくんのようなお子さん、つまりこれからの学習への向かわせ方によって、学習が好きになれそうなお子さんです。

 学習の導入で初めに躓いてしまうと、学習に苦手意識を持たせてしまうことがあります。それをそのまま押し切って学習を続けさせたり、さらに頑張らせてエスカレートさせてしまうと、なかなか回復しにくい”学習嫌い”になってしまいます。

 でも、絵や工作など何でもいいのです、好きなもので机に向かわせ、それに一緒に取り組んであげると、もう一度学習に向かうきっかけを作ってあげることが出来ます。

 その好きなものに取り組んでいるときに、お母さんならお母さんといい関係を作っていくことが大切です。「お母さんと、一緒に何かをするのは楽しいな」という、関係です。ですから、「早く勉強の方に・・・」とあせらずに、お母さんも心から一緒にお子さんと楽しみましょう。

 2年生ならば、これからのほぼ半年の取り組み方によっては、3年生からは学校の学習のペースに少しずつ合わせていくことも不可能ではありません。普通学級を希望していながら、少々勉強嫌いで困っている方、そろそろ勉強をあきらめ気味の方、ここでもう一度学習に取り組みなおしましょう。

 かといって、来春に向かって猛勉強をさせようというわけではありません。まず、好きなことから机に向かわせます。それから、ゆっくり、ていねいに、出来ているところから学習にとりくんでいきましょう、ということです。

 親御さんももう一度目標をはっきりと意識なさり、1日に短時間でもいいですから規則正しくお子さんとの学習の時間を持ちましょう。そして、叱らずに楽しく学習を進めていくことです。

 ”ゆっくり、ていねいに”、春に向かっていい半年が過ごせるといいですね。

造形リトミック教育研究所
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なかのひと

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