1979.~適正評価~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。
それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。
・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
◇ワンポイント・メッセージ◇
~Elephasブログ『読み取る』(8月19日)
・・・国語の教科書の中の『ひとつの花』~。問:ゆみ子に高い高いをしてあげた父の気持ちは?
選択肢:「遠いところを見せてやりたかった」、「ひとつでも娘に楽しいことをしてやりたかった」・・・。
小4のYくんは、はじめ前者を選び、そのあと後者を選んだそうです。
講師は思いました、「遠いところを見せてやりたかった・・・、Yくんは空間的にだけではなく、比喩的なもの、時間的未来と考え、
まずそれを選んだのかも。だとするとそれも正解、むしろより文学的」と。
そうかもしれません。
しかしここで私は、初代所長の云う、”適正評価”という言葉を思い出しました。
随分昔のことですが、所長は数教育の一人者である遠山啓先生とお話しをさせていただいたことがあるそうです。
ある美術家が、幼児の描いたあしが何本もある犬の絵を見て、
「これは、走っている犬だね。あしを何本も描いて走っているようすを表現したのだ」と評価したことに対し、
所長は「それは、過大評価だ」と思ったところ、遠山先生は「それは過小評価だ」とおっしゃったそうです。そこには、
「どうせ、小さな子どもの絵だからという意識が介入している」と指摘されたとのこと。
そのことに所長は大変感心し、「過大評価でも、過小評価でもいけない。適正評価をするべきだ」と深く感じた、とのことでした。
当講師は、教材研究において、また教育方法において議論のできる講師の一人です。
共に議論し、Elephasの教育がよりクリエイティブで、深みのあるものとなることを楽しみに期待しています。
・・・Yくんの本当のところが、どちらであるかはわかりません。
造形リトミック研究所
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