2912.~基礎に習熟すれば~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。
・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
~今日のElephasブログ:「Sくん、ステップアップ」(8月13日)~
おはようございます。所沢教室の佐藤です。
カタカナを学習中のSくん。教室では、まず歌唱言語法の「アイウエオ」を聞いて、一緒に歌ってからアイウエオ表で指差し確認をします。それからマッチングをし、文字をなぞります。
このような学習を数回続けて、少しずつ上段「ア~ナ」を覚えてきたので、いよいよ下段に入って2回目の授業のことでした。
今までとは違って、驚くほどすらすらと「ア~ン」までマッチングができたのです。 「今日は素晴らしかったです!」と歓喜してお母さまにご報告したところ、最近、姉弟に朝学習をさせていらっしゃるということで、その際にSくんは教室の宿題を持ってきて、カタカナのトレースをやっていると伺いました。
家庭学習も集中して取り組んでいたのですね。Sくんの嬉しいステップアップでした。
◇ワンポイント・メッセージ◇
Sくん、すばらしい成果ですね。ご家庭での朝学習、頑張った甲斐がありましたね。
そしてもう一つ、ここで大切なことは、基礎をしっかり学べば、あとは応用が効く、ということです。これは、初代の所長も申しておりましたが、私共も日々実感しています。
もう40年ほど前のことです。「らいおん」の「ら」を覚えるのに、ひと月かかった生徒さんがいたそうです。この計算で行くと、ひらがな50文字を覚えるのには、50か月を要する、とその年月の長さに「あぁ・・・」と思ったとのことですが、実際には数文字を獲得すると、そのあとは加速的に習得が進んだとのことでした。
Sくんのカタカナ学習も、前半の頑張りが、後半の学習を加速させたようですね。