2870.~コミュニケーションの基盤を~

2870.~コミュニケーションの基盤を~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)</a>

 発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。

 ・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。

 ~今日のElephasブログ:「実際に声を」(6月25日)~

おはようございます。津田沼教室の酒巻です。

年少さんで入会したEくんは今年小学1年生に。いつも元気いっぱい挨拶をし、教室に入ってきます。そんなEくんも学校でお友達と喧嘩になるとのこと。それを教室に来て、

「○○くんが叩いた」「いっしょに遊んでくれなかった」などと寂しそうに、そして少し不満げに話すこともありました。そんなEくんとは色々な場面設定で寸劇のようなこと時々します。

講師がわざと小さな声で「いっしょに遊ぼう」と言うと、Eくんは「大きい声がいい」と反応。次に無表情で「いっしょに遊ぼう」と言えば、「笑ってよー」と。強めの口調で「ねーねー遊ぼうよー!」と言ってみると「いやだよ、遊ばない」と。

その時のEくんの気持ちを聞いてみたり役割を交代してみたりもしました。場の空気を読むことは、とてもハードルが高いように思えますが、小学校に入学して少し成長したこの頃のEくんは、演じてみてわかること、実感できることが増えてきたように思います。

「みんな仲良くしなくちゃね」というより、実際に声を出してみた方が体験として分かる…そのようにも感じました。Eくんの思いやりの心も成長し、お母さまと喜びを分かち合っています。

 

発達支援教室Elephas(エレファース)http://www.zoukei-rythmique.jp</a

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

すばらしい実践です。年少時に入会され、Elephas 4年目。1対1での講師との関係性が形成されていますね。講師の言葉がけのパターンをきちんと感得しているEくん、すばらしい対応です。

3才以前の1対1でのコミュニケーションが、多対1のコミュニケーションのベースとなり、核となります。3才を過ぎると、日常のコミュニケーションは、1対1から多対1へと移行していきます。しっかりと核が形成されていれば、3才以降のコミュニケーションに比較的スムーズに移行できます。 しかし3才以前の1対1でのコミュニケーションが十分でないケースでは、核ができる前に多対1へと移行してしまうことになりますから、何らかの問題が生じることもあります。そんな場合は、今一度、1対1の対応でコミュニケーションの核をしっかりと形成できるようサポートしてあげましょう。

 

発達障害 知的障害 Elephas/エレファース
公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/</a>
>>お問い合せメール 

ケースに学ぶカテゴリーの記事