2664.~小さな、大きな一歩~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)</a>
発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。
それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。
・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
~今日のElephasブログ:「Y君の行動に、驚き!」(10月26日)~
おはようございます。所沢教室の小山です。
度々ブログに登場しているY君との、先週の授業中の出来事です。
Y君は、始めたばかりの繰り下がりの引き算にとりかかっていました。
順調にプリントが進み、丸付けも同時に行っていました。
するとはずみで、講師の赤ぺんの先がY君の指先に当たってしまい、インクがポツッとついてしまいました。本当に小さな点でしたが、Y君、気になりはじめると、止まりません。
「どうしても取りたい」、と言い始めました。
(あぁ。やってしまった。もう少し進めたかったけど、もう、後3分だし、もう終わりにしていいかな)思い、Y君に「じゃ、ここで終わりにして、手を洗っていらっしゃい」と言ったところ、
なんとY君、プリントに再び向かい始めたのでした。
手を洗うことより、プリントを終わらせることを選んだY君。
お母さまも講師もY君の行動に驚き、感心し、思い切り褒めたのは言うまでもありません。
発達支援教室Elephas(エレファース)http://www.zoukei-rythmique.jp</a>
◇ワンポイント・メッセージ◇
教室では毎日、色々な驚きに出会います。
指先についてしまった、小さな赤インクの点。
それをどうしても取りたかったN君が、手を洗うことよりもプリントを1枚やり終えることを優先した、
・・・それが、どうしたの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、Y君のことをようく心得ている親御さんも驚き感心されたように、
Y君の行動の選択は、Y君の大きな成長を表すものだったのです。
そこに気づくこと、そこに驚きを持てる目が、療育者には必要です。
これも、スモールステップのひとつです。
Y君は「一刻も早くインクを落としたい」とい自身の欲望(感情)に負けずに、
「今は何をするべきか」という判断を正しく行うことができたのです。
すばらしい一歩でしたね。
造形リトミック研究所
発達障害 知的障害 Elephas/エレファース
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