2653.~子どもの視線~

2653.~子どもの視線~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。
 それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。

 ・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
   日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。

  ~今日のElephasブログ:「省みる」(10月13日)~
   

おはようございます。武蔵境教室の伊藤です。

授業が始まる前の、空調の音しか聞こえてこないような静かな教室で、時々行っていることがあります。
いつもは生徒さんが座る椅子に腰を下ろし、背中を丸めてブース全体の様子を眺めます。
なるべく生徒さんの目線に近づくように、からだを縮こませて机やパソコンや教材を観察します。
そして目の前に、講師である私自身の姿を想像します。

授業内容や話し方、声の大きさ、話す速度、身振り、視線、表情…。
多くの生徒さんにとって、エレファースでの授業は週に1~2時間しかありません。
しかし、年齢的にも行動範囲や人間関係が限られる生徒さんにとって、
エレファースの授業や講師がその日々の生活に占める割合は、
時計であらわされる時間以上のものがあるはずです。

目の前の講師である私からは、反省点ばかりが浮かび上がります。
そしてその反省も、講師や大人の側からだけの都合の良い反省ではないかと、反省の反省を繰り返します。
そうしているうちに、その日の授業が近づいてきます。

 
発達支援教室Elephas(エレファース)http://www.zoukei-rythmique.jp>

◇ワンポイント・メッセージ◇

「授業前に生徒さん側の席にからだを縮こませて座ってみる」、
イイですね。
講師には見えない、何か面白いものが見えたでしょうか。

・講師側の棚に並ぶ本や教材に興味津々で、つい席を立ちあがりたくなる生徒さん。
・飾ってある工作に気を惹かれて、算数や国語を学習していても気を逸らせる生徒さん。
・壁の掲示物にやたらと目をやる生徒さん。

「それは、後でね」という講師の声に、「じゅん・ばん」と応えながら、
生徒さんは今の学習に取り組みます。

ものへの興味、見過ごしがちなものへの関心、逸る心・・・。
講師として取り戻したいものが、生徒さんにはたくさんありますね。

造形リトミック研究所
発達障害 知的障害 Elephas/エレファース
公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/>
>>お問い合せメール 

ケースに学ぶカテゴリーの記事