3716.~気づく~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「小さな変化を」(3月19日)
おはようございます。武蔵境教室の柿沼です。
春は卒業や入学など変化の多い季節です。生徒さんの中にも、入学という大きな変化を迎えられる方もいらっしゃいます。
一方、エレファースに長年お通いの生徒さんの中には、社会人として働いている方もおられ、
安定した日々を送っていらっしゃいます。
そうなると、あたかも変化がないように思えますが、そうではありません。
学業を終えられ、興味のあることを中心とした学習を続けている中で、素晴らしい成長を続けていらっしゃいます。
ある生徒さんは、絵画の色の塗り方で、輪郭を取って塗る方法を行った翌週には自ら輪郭を塗り、線で塗る方法を行った翌週には見事な長い横線で色を塗っていきました。
色の選び方にも意思を示すことが多くなっていらっしゃいます。
また別の生徒さんは、最初はWEBサイトを写すだけだったものが、教室のPCとご自身のスマートフォンを使い分け、複数の情報を編集するようになりました。
更に書くだけでなく、持参の雑誌の情報を織り交ぜながら講師に説明をするようになり、
今では講師の理解する様子を見ながら、分かりやすい説明を考えるようになっています。
このような小さな変化を続けていくことによる成長が、大きな成果となり驚かされています。
◇ワンポイント・メッセージ
小さな変化に気づく力をもつこと。学習プログラムにおいて「スモールステップ」ということが云われますが、通常のステップをさらに細分化してハードルを下げ、目標に到達させるための手法です。しかし、いかにスモールステップであっても、これは予め用意されたものであり、実際にはさらにそれが細分化されることもあります。またそれだけでなく、予期しないあらたなステップが現れることもあります。新たなステップの創出、これはとてもクリエイティブなものです。生徒さん自らの行動として出現することもあれば、講師や親御様の気づきによって確認できることもあります。そうして、その小さな成長を共に喜ぶ、それは学習や生活に潤いをもたらすものでもあります。