3689.~受検課題、習熟を~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「体験を通して理解が進む」(2月16日)
おはようございます。所沢教室の吉住です。
就業技術科・職能開発科の適性検査にて過去に出された問題の中に、お料理のレシピからの出題がありました。
「大さじ1杯のみそは18gです。4人分のみそ汁を作るのに、みそは何g必要ですか。※4人分は大さじ5杯」
「8人分のみそ汁を作るために、ねぎは何本必要ですか。※4人分は2分の1本」
かけ算で答えを導く問題です。
かけ算の計算ができても、レシピをイメージすることが難しいと解くことができません。
文に表されていることは、どういうことなのか。
材料に見立てた色画用紙を切ったり、増やしたりして擬似体験した後、問題に取り組みました。
ハムを8等分という記述があれば、紙を8等分に切ってみる。また、LからmLの換算の問題の時はペットボトルや計量カップを使ってみました。
体験を通して理解が進むということを日々痛感しています。
そして、直接、勉強につながると思われないような生活体験やお手伝いなどが学習への大きな力になるのだなあと感じています。
◇ワンポイント・メッセージ
この問題を理解して解くには、まずレシピの見方が分かることが必要です。それに加え、調理の具体的なイメージを持つためには、日常の体験も求められます。就業技術科・職能開発科(都立職業学科)の受検問題は、将来の就労で必要とされる能力を問うもので、問題は厳選されています。選考のためだけの問題ではなく、就労後に結びつく問題であるという点で、優良な課題であると云えます。それらの課題について、単に受検技術としての習得ではなく、本当に理解するところまで習熟していくことは、将来的に見て、大変有効な学習となります。早めに対策をスタートさせ、確実な力としていきましょう。