3657.~読む力~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「意味が分かると、言い直す」(1月9日)
おはようございます。八王子の泉田です。
小学低学年のAくんは文章を音読することがかなり苦手とのこと。
確かに自力ですらすら音読するのはまだ難しいので、読む部分を指で示してあげながらゆっくり音読を進めています。
顔を赤くしながら、つっかえたり読み間違いしたりしながらも、一生懸命音読しています。
あるとき、「タ・ベ・ワ」「ジ・メ・マ・シ・タ」「あっ、タベハジメマシタ!」と言い直しました。
それ以降、たどたどしく読んだところの意味が分かると言い直しをするようになりました。
まだ時間はかかりますが、読んで内容を理解する力が一歩前進したようです。
音読のあとに文章の内容について質問すると、正解が前回よりも多くなりました。
やったね、Aくん。この調子でがんばろう!!
◇ワンポイント・メッセージ
「顔を赤くしながら、つっかえたり読み間違いしたりしながらも、一生懸命音読しています」、Aくんは小学1年生、ものすごい頑張りようですね。私たちはAくんに比べれば限りなくと云ってもよい程文字に接してきていますから、ひらがなばかりのこの一文節の中にも、瞬間的に「たべ」「はじめ」「ました」という単語が見えています。その意味で、まだまだ文を読み慣れていない子どもには、できるだけ効果的に意味の把握ができるように早い時期から漢字交じりの文を与えてあげるのもひとつの方法です。読めば何か意味が伝わってくるんだという文字、文、文章、後には本への信頼感が育つことが望めます。小中学生の読解力の低下が問われている今、これは講師にとって大切な課題です。