3501.~言葉を吸収する~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「」(6月30日)
おはようございます。所沢教室の榎戸です。
オンライン授業。生徒さんそれぞれに得るものが沢山ありました。
Hくんの課題の一つは説明を聞き、簡単な説明をすることです。
まず講師の「時計の絵があるプリントを取って」「半分に折ってあるプリントから」など、
使用するプリントの説明を聞き、そこから指示されたものを選択することを課題にしました。
初めのうちは「これ?」「これ?」とカメラに向けていましたが、3週目から
「ちょっとまって。~のだよね」と説明に出てきたキーワードが確認できるようになりました。
そこで次の週からは色を変えたりキーワードにしやすいカットや番号を入れた教材を使用しました。
今度は講師が、「きょうは、どのプリントにしますか?」と尋ねると
「繰り下がりの計算のにする」と言いながらカメラに向かって見せます。
繰り下がりのプリントは2枚入れてあり、講師はあえて違う方を見せます。
「えーそれじゃないよ。ちょっとまって・・・あっ!青で印刷してあるほう」
「わかった。これですか」と正解を選択すると拍手をしてくれます。
2枚のプリントの色の違いを説明できたHくんに拍手です。
毎週繰り返すうちにとても上手に説明できるようになりました。
6月。2年生になって初めての来室。
ニコニコ笑顔で「きょうしつにきた」と、リュックから出した家庭学習のプリント。
2か月分がファイルからあふれそうでした。
◇ワンポイント・メッセージ◇
Hくん、休校による心身のフレッシュさも手伝って、「これ?これ?」、「ちょっとまって」「あっ!」と試行を重ね、思考を巡らすことができたようですね。疲れていたりストレスがあると、ストレートに分からないことにはイライラしてしまうこともありがちです。心身がリラックスしている時には、言葉を初め情報を受け入れる主体の柔軟性がグンと増します。多くの言葉を吸収し、言葉を構築していくことで、語の理解と発語の発達がより促されることでしょう。