3421.~タイム アウト~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「素晴らしい成長が」(3月28日)
おはようございます。武蔵境教室の大竹です。
小学5年生のTくんは、お話しが大好きな生徒さんです。こちらから質問せずとも、今日の出来事や最近お気に入りのゲームの話などを自らします。
お話が得意なTくんですが、プリントの問題を解いている間も、無意識のうちにお話を始めたり鼻歌を歌ったりしてしまうことがあります。
最近、書字トレーニングを始めたのですが、それと同時に「その間はお話しをしないでやる」ことに決めました。
初回の書字トレーニング後に
「おしゃべりしないでやってみたけどどうだった?」と聞くと、
「ツラかった。」とTくん。
30秒でも、とても我慢が必要なことだったようです。
しかし、書き終えた斜線を見てTくん自ら「でも、キレイに書けたね。」と、集中して書けばキレイに書けることに気付きました。
また、タイムトライアルと呼んでいるゲーム感覚で出来るプリントが好きになり、毎回「今日もあれやる?」と聞いてきては、お話しをせずに取り組んでいます。
数回目には「(お話しをしないでやっても)もう全然ツラくない。むしろ余裕でしょ。」と、
素晴らしい成長が見られました!
これと並行して、計算をする際もお話しをしないことに決めています。
今後は徐々に範囲を広げていき、中学受験に向けて、より集中して取り組める姿勢を身に付けていってもらいたいと思います。
◇ワンポイント・メッセージ◇
昨日のSくんに続き、今日のTくんもすばらしい成長ですね。お話しをしなくても、課題に取り組めるようになったとのこと。“30秒”とタイムが決められていたことが良かったですね。制限があるからこそ、「あともう少し!」と自身で自身をコントロールすることができます。制限なく頑張るのは、ハードです。目標が持てませんから。初めは”10秒“でも良いので、時間の中で自ら頑張るトレーニング(積極的タイムアウト)は有効ですね。※ノルマを制限時間の中で行うように課すのは、消極的タイムアウト。ストレスを生む可能性があります。