3335.~意識を変える~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「“ゆで卵王子”」(12月17日)~

おはようございます。東中野教室の藤生です。

中3のSくんはよく、「僕は不器用だから、指先を使う作業は嫌いだ」と言います。

ですが講師としては、「本当にそうかな? 」と思っています。

というのは、彼が学校の調理の授業で食堂をやった時のこと、

「ゆで卵の殻を30個もむかなくちゃならなくてさ」と言いながら、少し自慢げな様子でした。

続いて「前にもゆで卵を1人で100個以上むいて、みんなにゆで卵王子と言われたんだ」と得意そうに話すSくん。

ゆで卵の殻むきは、きれいにむくのはなかなか大変な作業です。それを100個も!

本当に嫌いだったら、途中で辛くなって誰かに手伝ってもらったのではないでしょうか。

でも、任された仕事は投げ出さず頑張ったSくん。

周りの人に「すごいね」と褒められ、喜んでもらえたことが嬉しかったのでしょう。

頑張りを認めてもらったり、感謝されたり誰かの役に立つなどの経験は、ひとを大きく成長させます。

そんな経験を通して、これからも苦手なことを少しずつ克服していってほしいと思います。

 

発達支援教室Elephas(エレファース)

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

Sくん、すごいですね。いったん苦手意識を持つと、その意識を拭いとることはなかなか難しいものですが、「そんなことないよ」と裏付けてあげられるのは、”事実“の認識です。Sくんにとっては、「ゆで卵の殻むき、100個」と自他ともに納得できる事実がありますね。もうこれからは「僕は不器用だから」という意識は返上、ですね。

 

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