4254.~感性~

4254.~感性~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「メッツセージ、逃さずに」(12月6日)

おはようございます。武蔵境教室の小泉です。

小1の生徒さんの代行授業をした時のことです。

宿題をたくさん仕上げて持っていらっしゃったのですが、

その中の1枚、三角形でさまざまな形を作るプリントがお気に入りで、手元に置いて学習したい様子でした。

ちょうどリズム造形で三角形を練習予定でしたので、宿題プリントと同じ形を描いてみました。

生徒さんは、「トラック(長方形)」「ちょうちょ」「かざくるま」「だいけい」と4つの形全部に名前を付けていました。

講師が三角形の頂点をプロッキーペンでかき、生徒さんがクレヨンで、

♪「いーち、にー、さんかーく」と点を結んでいきます。

生徒さんがリズミカルにどんどん描いていく姿に、講師も気持ちが高揚してきました。

「だいけい」までかき上げると、達成感を味わったようで、次の課題にすんなり移ることができました。

授業前にプログラムを考え、教材を準備して授業に臨むのですが、

今回のように、授業中に生徒さんに導かれるような瞬間があります。

生徒さんの様子に注意を払い、発信されている「すき」、「たのしい」というメッセージを逃さないようにしたいと思いました。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ

そうですね、講師は敏感であることが求められます。かといって、“サインを見逃すまい!“と緊張していては、本末転倒。柔らかな感性あってこそ、です。サインを柔軟に受けとり、柔軟に対応する。決して流されず、授業のポイントは押さえて。

 

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4238.~楽しく学ぶ~

4238.~楽しく学ぶ~

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 ~今日のElephasブログ:「地理、歴史」(11月17日)

おはようございます。相模原教室の吉野です。

A君と社会の勉強をする時、少しでも頭に入りやすいようにと考えています。

歴史では年代や、人物とその人のやったことを語呂合わせで覚えたりします。

また歴史ドラマを見ているといえば、

「この俳優さん知ってる?この人の息子の時にこの武家政権の法令が制定されたよ」などと説明します。

地理で北アメリカの地形を学ぶときはA君の方からこう言われました。

「中央にグレートプレーンズ、プレーリー。プレーリードッグっているけどこのプレーリーと関係あるのかな?」

インターネットで調べてみるとプレーリードッグは北米原産であることが判明しとても盛り上がりました。

 

◇ワンポイント・メッセージ

A君、楽しく学習を進められていますね。新しいことをひとつ知ると、それを誰かに伝えたくなります。伝えることによって、自身の言葉はより確実なものとなり記憶の定着度も高まります。学習の効果的なサイクルが巡りはじめます。

 

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4237.~情報を共有~

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 ~今日のElephasブログ:「試験に挑む」(11月16日)

おはようございます。相模原教室の北村です。

中学1年のM君。

中学生になると始まる定期試験も、経験を重ね、少しずつ慣れてこられました。

最初はM君の学校の試験傾向がわからず、どのように対策を講じたらよいのか難しいところがありました。

そこで、学校から出された試験対策のプリントの内容に集中して準備をしました。

先生によって試験の出題傾向に特徴があることが見えてきて、得意なところはしっかりと、苦手なところは出来る範囲で

・・・と、ポイントを抑えることでM君も試験対策を自宅でもしっかり頑張れるようになりました。

M君は2学期の中間考査では、予想以上に力を発揮できました。

講師として彼を小学校4年生の頃から担当しており、苦手が多くてなかなか自信がもてない時期を一緒に過ごしてきた分、

中学生になり自信をもって定期試験に挑めているM君の姿がとても頼もしく嬉しく感じています。

 

◇ワンポイント・メッセージ

M君、着実に成果を上げていらっしゃいますね。“学校から出された試験対策のプリント”をきちんと教室に持ってきて、講師に渡しているところ、これ成果の要因でしたね。試験の情報をタイムリーに共有できていることは、成績の向上において不可欠です。対策プリントまで持参したM君。M君自身の意欲が感じられます。学習の前提として、まずは情報の共有、これがテスト対策の要ですね。

 

 

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4236.~入学者検査日を前に~

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 ~今日のElephasブログ:「いよいよ、あと5日」(11月15日)

おはようございます。相模原教室の安倍です。

就業技術科の受検生にとって、まさに仕上げの週になりました。

中学3年生のS君も志望校に特化した学習を集中的に行ってきました。

苦手だった時計、時刻の計算、単位の問題も投げ出すことなく取り組むことで、定着することができました。

時間の問題やブロックの問題は、具体物を使うと、容易に解く事ができますが、

特に図形の問題は、見えない部分がどうなっているのかを頭の中で想像して考えるのは、とても難しいことでした。

苦手な課題の問題には、

「難しそう」と焦ってしまう様子。

「焦ってミスを重ねるより、一問一問確実に丁寧に解いていきましょう」と励ましてきました。

入学者選定検査日まで、あと5日。

「絶対合格する!」という強い気持ちで臨んでくれることを願っています。

 

◇ワンポイント・メッセージ

S君、4週連続の直前講習にも遠方より参加され、とても熱心に取り組まれました。検査日に向けての意欲と集中は、背筋、指先をピンと伸ばしたその姿勢にも表れていました。志望動機の長い原文も修正することなく、本人の意思で“頑張って覚えきります”とのこと。S君はじめ、皆さんが、元気で当日を迎えられることを願うばかりです。

 

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4235.~生活の中にもメッセージを~

 

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 ~今日のElephasブログ:「SDGsについて、絵を描く」(11月14日)

おはようございます。 相模原教室の小口です。

学校からの宿題の、絵の課題。

テーマは、「SDGs」についてです。

お母さまからのヒントをもとに、

開発途上国等、貧しくて学校に通えず、思うような学習や教育を受けることができない子供と、

反対に教育を受けられている子供との状況を対比して表した絵にしました。

さて、背景の白い部分は何を描いたらよいのか・・・と考え、

「そうだ!世界の国の国旗を描こう」

と描きたい色々な国の国旗を選びながら描き進めていきました。

とてもすてきな作品に仕上げることが出来ました。

そして、その絵にタイトルを付け発表をしたのだそうです。

作品のタイトルは、「おかあさんとエレファースの先生に感謝!」

心の成長を感じ、とても嬉しい気持ちになりました。

 

◇ワンポイント・メッセージ

SDGsは、教育の中にも浸透してきていますね。自身と社会との関係、自身と世界との関係を小中学生の時から意識していくことは、世界の将来とその平和にとって大変重要なことです。そういったことが、家庭でも話題になることはすばらしいですね。日常の最低限の言葉だけでなく、メッセージ性のある言葉が家庭にあることによって、子どもにはそのメッセージが生活の中で実感をもったものとして浸透していきます。

 

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4234.~もう一歩~

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 ~今日のElephasブログ:「あきらめない、強い気持ちが」(11月12日)

おはようございます。花小金井教室の小山です。

Mちゃんは、6年生です。

エレファースでは、算数を中心に学習しています。

教科書で、学ぶ算数は、やっとわかったと思っても、休む間もなく、次の新しい単元の学習に進みます。

しかも、手順も増えて、どんどん、難しくなっていきます。

これまで学習したことを、覚えていることも前提となっています。

Mちゃん、算数は積み重ねが大事であることは分かっていても忘れてしまうこともあり、

新しく学ぶ単元に、焦りと、不安で、イライラして、すんなりと、取り組めないことがあります。

そんな時は、講師の話も、耳に入りません。

でも、しばらくすると、気を取り直し、課題に向き合いはじめます。

そんなとき、Mちゃんの、あきらめない強い気持ちがしっかり、育っているのを目の当たりにし、うれしくなります。

 

◇ワンポイント・メッセージ

Mちゃん、頑張っていますね。理解しようと思う程、頑張ろうと思う程、イライラが増すこともあるでしょう。でも、そのイライラから講師の言葉に気持ちを向け、耳を傾けることができるようになったとのこと、大きな成長ですね。“先生の説明を聴けば分かるんだ”、“先生と一緒にやれば分かるんだ”ということを一歩一歩体得していかれることでしょう。もう、あと少しのところに来ていますね。

 

 

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4233.~プログラミング~

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 ~今日のElephasブログ:「スクラッチでゲームを完成!」(11月11日)

おはようございます。花小金井教室の鹿間です。

社会人のRさんとプログラミングのスクラッチの学習を始めて1年が過ぎました。

サーキットのコースを作ってレースカーを走らせるプログラムに取り組んだ後、

今年の春ころには目標だった迷路ゲームも完成しました。

迷路ゲームはキャラクターをカーソルで操作してゴールまで移動させますが、

途中でコースを外れたり、敵キャラクターにぶつかるとスタート地点に戻る、というプログラムを組みました。

数週間かけてプログラムを作った後、実際にキャラクターをゴールまで動かしたRさん、とても嬉しそうにしていました。

目標にしていた迷路ゲームを作り終えましたが、Rさんとはプログラミングの学習を続けています。

その後はもぐらたたきゲームを完成させ、今はオート紙芝居を作成中です。

キャラクターの動きは少ないのですが、セリフのやり取りの設定が新鮮で楽しく取り組めており、

あと少しで完成しそうです。

出来上がりがとても楽しみです。

 

◇ワンポイント・メッセージ

Rさん、ゲームを次々に完成させ、また次のゲームを制作中とはすばらしいですね。プログラミングはプログラムの仕組みに則った作業性、また創造性、さらに言語、複数の機能を統合しての取り組みです。しかもそれを楽しく実行し、また完成したもので自身も楽しく遊び、他の人にも楽しんでもらえる。良いこと、たくさんですね!

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4232.~制作~

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 ~今日のElephasブログ:「微笑みながら、小さな拍手を」(11月10日)

おはようございます。西国分寺教室の髙須です。

造形リトミック「創造造形」(基本パターンから発展する画用紙工作)。

紙を、折る・切る・貼る等、一つひとつの工程は簡単そうではありますが、

作品を仕上げるとなると案外難しいものです。

社会人のSさん、工作はいつも大胆にスピーディーに仕上げていきます。

そのSさんと『ワニ』を作った時のことです。

背中のうろこや目など、細かな切り込みがたくさんあります。

背中のうろこにさしかかったとき、講師が、

「ゆっくりゆっくり」と声掛けしながら、Sさんのはやる気持ちを抑え、

切り落とすことなく何本もの切り目を入れるようにしました。

最後の切り込み、目の部分もゆっくりと。

「ワニ、できましたね!」と講師が歓声を上げると、

Sさんは、大きな体をややすぼめ、嬉しそうに微笑みながら、小さな拍手をしました。

工作は、目分量や、力の入れ具合といった感覚が大きく左右します。

Sさんは、気持ちをこらえて、ていねいに作業を進めた結果に満足されたのでしょう!

 

◇ワンポイント・メッセージ

Sさんのワニ、大成功ですね!Sさんは、ゆったりと大きな体格の生徒さんです。そのSさんが、こまかな作業にていねいに取り組み、完成に“微笑みながら、小さな拍手を”とは、何ともユーモラスで、微笑ましく、・・・。小学生の頃からのSさんを知っているだけに、とっても楽しく、嬉しい記述でした。Sさん、創造造形にこんなふうに取り組み、創造造形をこんなふうに楽しんでくださっているのですね。これからも、Sさんの手による作品がたくさん生まれますことを。

 

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4231.~機能を育てる~

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 ~今日のElephasブログ:「ひらがな学習」(11月9日)

おはようございます。西国分寺教室の小川です。

Aさんはご入会間もない生徒さんで、とても明るい性格で、少しシャイでおとなしい面もあるかわいらしい生徒さんです。

無料体験授業を担当し、ご入会後も担当講師として一緒に授業に取り組んでいます。

前述の通り、当塾ではご入会前に無料体験授業をご案内しています。

その際、事前に生徒さんについてヒアリングを行い、生徒さま毎の学習プログラムをご用意して体験授業を実施しています。

ご入会後もその学習プログラムに沿って授業を行い、生徒さんの反応(楽しく取り組んでいるか)や習熟度を勘案し、

必要に応じてプログラムを変更しながら、授業を進めます。

Aさんの親御さまから、

「ひらがなをしっかり覚えて、算数の問題文をしっかりと読めるようになってほしい」とのご要望があり、

只今、ひらがなの読み書きを楽しく、学習中です!

授業の最初に取り組むのは「リズム造形」です。

曲に合わせて発声しながら、画面と同じ記号を描きます(記号と音声の一致)。

Aさんはとても上手に取り組むことができます。

続いて「歌唱言語」でひらがな歌を聞きながら、ひらがなと絵のカードを使用して、

一文字一文字発声し、ゆっくりと、繰り返しながら覚えていきます。

講師が、

「このひらがなは何?」と少しだけ絵も見せながら質問すると、Aさんは少し考えながら、

「おにぎりの“お”」と答えます。講師が「そうだね、正解!」など楽しく、ゆっくりと取り組んでいます。

そして、ひらがなの学習をした後は、「オリジナルテキスト」の音読です。

一文字一文字ゆっくりと読み上げます。読めたひらがなを丸で囲み、講師が、

「今日はこれだけ読めたね。頑張ったね!」と声掛けしながら取り組んでいます。

徐々に読めるひらがなが増えて、丸印が多くなっています。

一歩一歩、少しずつ、Aさんが成長できるようにフォローしていきたいと思っています。

 

◇ワンポイント・メッセージ

Aさん、ひらがな学習に楽しく取り組めているようですね。ものの名称、絵の名称、記号の名称、文字の名称・・・と順に、カード遊びのように大いに楽しみながら、頻度高く、取り組みながら、機能を育てていきましょう。機能を育てるためには、楽しさと、頻度が必要です。Aさん、良いスタートがきれましたね。

 

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4230.~制作を通して~

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 ~今日のElephasブログ:「体感で、理解」

おはようございます。所沢教室の塚田です。

特別支援学校高等部3年生のM君、教室には幼稚園の時からお通いです。

いつも朗らかで、教科の学習もしっかりこなすことができます。

今年度の目標は、「自分の気持を伝えられること」です。

先日、ステージアート制作中、ハサミでパーツを切る作業の前に、講師が、

「この部分ののりしろは、のりをつけるので切らないでおいてね」と指示したところ、のりしろを指差し真剣な眼差しで、

「ここ、切りたい」とはっきりした声で伝えてきました。

のりしろを切るとどうなるか、サンプルを見せるべきだったのですが、

M君が自分の気持ちを伝えられたことがとても嬉しくて、思わず、

「切りたいのなら切ってみていいですよ」とあえて止めませんでした。

いつもは指示通りのことを黙々とこなすM君でしたが、今回は意思表示をしっかりしました。

とても新鮮でした。きっと何か理由があったのだと思います。

そして、やや“寸足らず”になったパーツを貼り付けてステージアートが完成。

M君もその工程を見て、のりしろの意味を体感で理解した様子でした。

ほんの少しだけ不格好にはなりましたが、講師にはその作品がとても特別なものに思えました。

 

◇ワンポイント・メッセージ

M君の感性と講師の感性が共に機能して、良い結果がもたらされたのですね。M君は、パーツの印刷された台紙にあるラインは、とにかく切りたかったのでしょう。実線と点線の違いはあるのですが、「ラインは切る」というM君のルールに則った行動ですね。講師はそこに、「意思表示出来るように」というM君の目標に見合う成長を感じ、M君の意思を受容したところが良かったですね。見眼の良い作品を仕上げることよりも、その制作を通して何を体験させるか、ということの方が優先されることもあるのです。

 

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