604.街はクリスマス


604.街はクリスマス
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 街のイルミネーションも輝きを増し、クリスマスムードいっぱいですね。
 クリスマスを楽しみに待っている生徒さんもいれば、クリスマスの用意を楽しんでいる生徒さんもいます。

 でも中には、クリスマス行事などで平常の生活スタイルが破られ、不安定になってしまう方もいます。ただただ楽しいばかりはないのですね。一人一人の生徒さんの心情を把握できなくてはなりません。

 誰でも、急な変化や極端な変化には、ストレスが生じます。発達発達障害を持つ生徒さんは、そのあたりの感覚がより敏感です。

 ですから、まず急な変化をなるべく緩和するために、予告できることは予告してあげましょう。そして変化の内容や詳細を可能な範囲で知らせてあげましょう。それだけで、気持ちの準備ができます。
 
 また大きな変化については、参加するべきかどうか、選択の余地を持つことも必要です。また部分参加など、少しずつ慣れていかれるような参加プログラムも有効です。

 わがままだとか、甘やかしているということではなく、その方にとっての安定を優先して、選択をしましょう。

 いつもどおりの、静かな12月があってもいいですよね。

 

造形リトミック研究所
>>発達障害 知的障害 Elephas/エレファース
公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/

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603.らくをしましょう


603.らくをしましょう
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 金曜日のブログから少し開きましたが、つづきです。

 幼児期の子育ては、体力的にもいろいろと大変です。休むことを知らないかのように動き回る幼児、その動きに全部でついていくのではくたびれ果ててしまいます。

 その上、「抱っこー」と来られたら、万事休すとなってしまいますね。

 子育てに限らず、何においても体力が勝負です。疲れていては、できることもできなくなってしまいます。
 
 反対に、身体が元気で活力があれば、いい考えも浮かびますし、気持ちもゆったりと構えていられます。気持ちにゆとりがあれば、子どものわがままや失敗も受け入れてあげられます。

 親御さんがゆったりとお子さんを受け入れて上げられれば、お子さんは満足していられます。そうすると、お子さんのわがままや失敗も緩和します。そうすると、親御さんは、いっそう疲れなくなります。

 まず親御さんは、利用できるものはすべて利用して、ゆっくりと休みましょう。人間は動物なのですから、まず身体が大事なのです。まずはご自分の体の要求を満足させてあげましょう。

 手抜きは悪いことではありません。むしろ、頑張りすぎの方が、どこかに無理が生じて、結果的にはマイナスになってしまいます。

 どうぞ、らくをして、・・・楽しく。
 

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602.あらそわずに


602.あらそわずに
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ほんの少し、育児の歯車がずれると、親御さんにもお子さんにも気持ちの負担が生じます。

 では、育児の歯車のズレとは?
 親御さんにとって、育児が思うようにいかない、という状態です。

 では、思うようにとは?
 育児書のように。また、教育者の指導のように。また、他所のご家庭のように。

 その基準は、みな自分の外にあります。育児書は、より多くの方に該当するであろう一般論です。教育者の指導においては、理想の形が描かれています。他所のご家庭の在りようは、そのご家庭にフィットした固有のものです。

 育児書、教育者の指導、他所のご家庭の在りようを参考にして、自分の家庭には自分の家庭の状況やお子さんに合った基準を選択しましょう。または基準を、フィットする形に変容させましょう。

 外の基準に合わせようとして、親御さんが焦ったり、イライラしたり、時にヒステリックになったりしたら、本末転倒となってしまいます。基準に、引っ張りまわされないことです。

 大切なのは、きちんと生活することよりも、穏やかに楽しく生活することです。穏やかに楽しく生活していれば、やがてきちんと生活できるようになります。そのときには、「きちんと」の意味合いもそのご家庭固有のものができているでしょう。

 お子さんとあらそわずに、「いいよ、ママのところにおいで・・・」と呼んであげましょう。

 

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601.がまんする子ども


601.がまんする子ども
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 気持ちをコントロールすること、ちょっと抑えられればいいのにそれができなくてトラブルになりがちなお子さん、そんな傾向があると、人と人との関係に悪循環が生じてしまいがちです。

 お友だちに対して気持ちを爆発させてしまった、だからお友だちに咎められた、だから、また乱暴なことを言ったり手を出してしまった、だからまたお友だちに咎められ・・・、という具合にマイナスの循環が生じてしまいます。

 家庭でも気持ちを爆発させてしまった、やってはいけないことをわざとやってしまった、だから親御さんに叱られた、だから、いっそう悪いことをわざとした、だからまた叱られ・・・というようにここでも悪循環が生じてしまいます。

 そして、家庭でのことを学校に引きずり、学校でのことを家庭に引きずってしまいます。

 このマイナスの循環、みんなが困り果て、疲れ果ててしまいます。

 マイナスの循環は、どこかで断たなくてはなりません。

 感情を抑えて、まずお子さんを受け入れる、
 そして安心や信頼に基づく関係を成立させる、
 その関係さえ成立すれば、
 受容するだけでなく、正すべきことを正させることも可能となるのです。
 親御さんはお子さんと関係が近すぎて、それが難しかったら、どうぞ教室の講師にお尋ねください。

 安心できる、信頼できる関係においては、お子さんは少し堪えることも学び、気持ちをコントロールすることもできるようになります。

 しかしはじめのうちは、大きな緊張と努力によってぎりぎりのところで自己コントロールをしていますから、まだまだもろさがあります。まだまだ、崩れやすいのです。

 でも小学校中学年くらいの年少のお子さんでも、信頼できる先生との関係性においては、努力しがまんすることもできるのです。

 小さな小さな芽でも、とても貴重ないじらしい芽です。教室の講師はもちろん、親御さんもその芽を大切に大切に育ててあげましょう。

 
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