612.子どもを育てる評価


612.子どもを育てる評価
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 冬休み、いかがお過ごしですか?

 ともすればヤキモキさせられた通知表も、手に渡されるとさまざまな思いでご覧になられ、気持ちも一区切りされたところでしょうか。成績の評価だけでなく、担任の先生からの所見も気になるところですね。

 ある親御さんは、先生の所見をご覧になられてとても安心され、喜んでいらっしゃいました。拝見すると、先生がお子さんのよいところを見つけて的確に評価されているのです。

 たとえば、
「意欲的に発言できる場面が多くなってきました」。

 お子さんにしてみれば、先生から褒められて大喜びです。
 親御さんにしてみれば、まだまだ学習態度に問題があることはわかっていながら、
先生が自分の子どもをこのような前向きな暖かい眼差しで見ていてくださることを再認識され、どんなにか気持ちが休まり、安心されたことでしょう。先生が応援してくださっていることが、親御さんにとっては大きな力となり勇気となり、やさしさとなるのです。

 先生のこの所見、裏から冷たい目で見れば、
「これまでは、意欲的に発言できない場面が多かった」ということであり、
「今でも、その傾向が完全にはなくなってはいない」ということです。

 先生によっては、この裏の見方の方が表立って取り上げられてしまうことがあります。それでは、伸びる子どもも伸び悩んでしまいます。

 まだまだ授業中のエスケイプや多動傾向があっても、
暖かい眼差しで評価されれば、子どももよい方向にその芽を向けますし、親御さんも安心して無理なく子育てが出来ます。

 先生の言葉から良い循環が生まれ出るのです。すばらしい先生方がたくさんいらっしゃるのです。そういう先生方がもっともっとクローズアップされて、お手本になっていただきたいものと切に願います。

 子どもの成長のために。ご家庭の幸せのために。社会の平和のために。

 

造形リトミック研究所
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611.クリスマスイブ 祈り


611.クリスマスイブ 祈り
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 待ちに待ったクリスマスイブですね。みなさま、イブをいかがお過ごしですか?

 教室ではこのひと月、サンタクロースを描き、トナカイ、クリスマスツリーを描き、色画用紙でサンタさんのお面、ツリーを作り、ひのき板でクリスマス・ウェルカムボードを作りました。描きながら、作りながら、・・・今日を楽しみに待ちました。

 私たち講師もいつも、生徒さん方の発達と成長を楽しみに待っています。時には、思案しながら待つこともあります。また、じっと耐えるように待つこともあります。でも、待つことの先には、希望があります、ちょうどクリスマスの星の輝きのように。

 待つ行為は、祈りの行為でもあります。おひとりおひとりの発達と成長の像を思い描きながら、日々の指導に当たります。
 「ああなりますように」「こうなりますように」との思いを持って。そしてその思いは、創意と努力によって裏づけされています。

 授業の時だけではなく、日頃もふと生徒さんのことが思いうかびます。
 「○○ちゃん、夜早く寝られるように生活リズムの見直しをしたけれど、今晩はどうかな?」
 「○○くん、かんしゃくを起こしがちでご家庭ではお困りと聞いているが、きょうはどうだったかな?」
 「親御さんがお子さんをついつい叱ってしまうと言われていたが、今は大丈夫かな?」
 「○○くんは明日から試験だけど、準備は十分出来ているかな?」
 「○○さん、今朝は寄り道しないで学校に行けたかな?」

 これらは、すべて祈りです。
 「早寝できましたように」「かんしゃくを起こさずに過ごせましたように」「叱らずに抑えられましたように」「十分、準備ができましたように」「寄り道しないで、無事に行けましたように」・・・・・

 子どもが親御さんの祈りによって育つように、
 講師も生徒さん方の成長と発達について、思いを持って取りくんでいきましょう。

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610.就学相談に向けて:3


610.就学相談に向けて:3
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 就学先の決定は、お子さんのかけがえのない人生にとっての大切な岐路です。慎重にまた冷静に取り組みましょう。

 その際、熱心になるがゆえに、ご家庭での議論が白熱化したり、ときに論争となることもあるかもしれませんが、それは禁物です。いつもお子さんがそばにいて話を聞いていること、その様子を見ていることを忘れないでください。話の中身はまだわからないお子さんでも、何かただならぬことだ、と事の異様さは感じ取ります。

 それが自分のこれから通う学校のことだとなると、学校というのは、何かただならぬこわい所、というような印象さえ持ちかねません。

 意見が合わないときの、相手への中傷や乱暴な物言いも控えましょう。それを聞いて育つと、お子さんも批判的になりかねません。

大切なお子さんの、大切な学校選び、
真剣に、しかし穏やかに話し合いを進めていきましょう。
 

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609.就学相談に向けて:2

609.就学相談に向けて:2
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 進路の選択において、お子さん自身が意見を持てるようなケースでは、お子さんの気持ちも尊重しましょう。

 「どっちの学校に行きたい?」とか「どっちの学校がいい?」と選択を迫るのではなく、 「こういう学校とこういう学校があるんだけど、○○はどう思う?」とやわらかく尋ねましょう。

 もし、「どう思う?」という問が漠然としていて把握しにくい様子でしたら、親御さんが迷っている点を分かりやすく説明して、具体的に尋ねましょう。

 「こちらはお勉強の他に調理や買い物や実習も多いんだけど、こちらは国語とか数学とか、英語、教科のお勉強が中心なの、お勉強がんばれるかな?小学校では、国語や社会は得意よね・・・」というように。

 誘導的な質問になったり、不安を与えるような質問にならないような配慮は必要です。

 またできたら、お子さんも学校参観に同行させてあげましょう。そこでは、お子さんがどんな様子で参観しているか、お子さんの表情にも気を配りましょう。

 将来を見通して、最終的にお決めになるのは親御さんですが、お子さんの意見や感覚、表情などの様子に注意を払うことは適切な学校選択のためのひとつの大きな手がかりとなります。

 就学先が決まるまで、ご家庭でご両親が議論されたり、学校側との話し合いについて触れたりすることが多くなると思われますが、お子さんに不安を与えないように穏やかに進められることはとても大切なことですので、ここに付記しておきます。

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