621.一日前に


621.一日前に
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 あわてんぼの・・・ではありませんが、
 一日前に用意が出来ると、新学期を気持ちよくスタートすることができます。

 教室でも講師たちが前日出勤して、新学期に生徒さん方をお迎えする用意をしていました。

 何時に○○さん、次に○○くん、その次に・・・と慌てることなく、ゆっくりじっくり用意して、用意を整えることが出来ると、
「さあ、どうぞ」という気持ちで生徒さん方をお迎えすることが出来ます。

 ああしたい、こうしたいと思い描いてことが実現できることは、なんとも気持ちの良いことです。

 生徒さん方も、来週から学校が始まりますね。

 生活の場や自分の部屋をきれいにして、学校生活を始める用意をしましょう。
 きょうから始めれば新学期まで数日ありますから、ゆっくり落ち着いて用意ができますよ。

 机の上や本棚がきれいになり、鞄やお道具、学用品の用意が整うと、新学期が始まるのが楽しみになります。

 前日には、始業式前のだれもいない学校に散歩がてら行ってみられるのも良いでしょう。いつもとはまたちがう、清々しい新鮮な空気を吸ってきましょう。外から校舎や校庭をながめるだけでもいいのです、
「あしたから始まるね。楽しみだね」と。

 校庭の木の芽も、春の用意を始めているようです。
 

造形リトミック研究所
>>発達障害 知的障害 Elephas/エレファース
公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/

>>お問い合せメール 
nan

620.気持ちは言葉についてくる


620.気持ちは言葉についてくる
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

「気持ちは言葉の後についてくるものです」とありました(高橋秀美:読売新聞1月5日)。

 偶然にも昨日、形によって気持ちが形成される、とお話いたしました。
 微妙に異なりますが、共通のところがあります。

 氏はつづけます、
「新年もおめでたいから『おめでとうございます』というのではありません。『おめでとうございます』と明瞭に発声すると
おめでたい気持ちになれて、そこで新たなスタートが切れるのです」と。

 そうですね、一理あります。ですから、ご挨拶はできるだけ明瞭に言いましょう。
 相手もそんな気持ちになれますし、自分もそんな気持ちになれるのです。
 そしてそこから、次の行動へとつながります。

 教室は今日から、新学期の始まりです。
 「おめでとう」でも、
 いつものように「こんにちは」でもいいです。
 出来る範囲で、明瞭に発声しましょう。

 でも無理にではなく、挨拶を強要することは控えましょう。
 恥ずかしがり屋の人は、恥ずかしそうにでも構いません。
 声の小さい人は、小さい声で構いません。
 挨拶を交わすことによって、少しずつ気持ちが動き、伴ってきます。

 そうしたら逆に、言葉の出方にもやがて変化が現われることでしょう。
 言葉が気持ちを成し、気持ちが言葉を成すのです。

 

造形リトミック研究所
>>発達障害 知的障害 Elephas/エレファース
公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/

>>お問い合せメール 

nan

619.だるまさんの目


619.だるまさんの目
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 各地でのだるま市の様子が新聞やテレビで報じられています。
 ある新聞の見出しは、「夢託す だるま市」とありました(読売新聞1月4日)。
 いいですね、夢や希望を持つということは。受験の合格祈願の方もいらっしゃるかもしれません。
 
 教室にももうすぐそこに受験を控えて、お正月返上の生徒さんも少なくありません。
きっとご家族と合格祈願をしてこられたことでしょう。

 神事には、宗教を問わずある種の形が明確にされています。
 形から入ることによって、自ずとそこに心や意志が伴ってきます。
 その逆は、なかなか難しいものです。

 手水で清める、鈴を鳴らす、お賽銭を入れる、二礼二拍手一礼、・・・みな形が明確です。見よう見まねで参拝することによって、祈りの気持ちが形成されます。

 だるまも形式を踏まえたもののひとつです。願いを込めて片方の目を入れ、願いが成就されたらもう片方の目を入れる。

 言葉だけで目標を立てるよりも、目を入れるという行為によって、目標を持つ気持ち、つまり意志や意欲がより明確になります。目標に向かって頑張る力が湧いてきます。

 置き上がりこぼしでもあるだるまさんには、「七転び八起き」「だいじょうぶですよ」の意味も込められているそうです。ユーモラスの中に、心強い力が秘められていますね。

 機会があったらだるまさんに目を入れて、目標をしっかりと確認してみるのもいいですね。
 

造形リトミック研究所
>>発達障害 知的障害 Elephas/エレファース
公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/

>>お問い合せメール 
nan

618.朝には希望を


618.朝には希望を
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 三が日も過ぎました。
 昨日は、新年の新鮮な空気をと高尾山に出かけました。穏やかな晴天で、はるか遠くまで折り重なる山々、間近の木々や沢、どことなく春を感じられる光に包まれ、豊かな自然を満喫しました。

 山頂近くは、薬王院有喜寺への初詣客でいっぱいでした。
 初詣客が多いということは、多くの方が今年への期待と意欲を持っているということの表れです。昨年のことをリセットして、新しい気持ちで新しい年に臨めることはすばらしいことです。

 これから始まる日々も、一日のことはその日の終わりにリセットして、また翌朝、希望を持って出発できるとよいですね。でもなかなかそうは行かずに、前の日のことをついつい引きずってしまいがちです。

 暮から新年への象徴的な神事は、いずれの宗教かを問わず、日々の生き方、あるべき様式を形式的(=形として)に表しているものです。お正月だけではなく、これから始まる毎日が大切です。日々の生活にも、初詣の形式から得たものを生かしましょう。

 日々気持ちをリセットして、希望をもって朝をむかえられるような生活、
そんな日々がお子さんの成長にとっても大きな力となるのです。

 
造形リトミック研究所
>>発達障害 知的障害 Elephas/エレファース
公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/

>>お問い合せメール 

617.「勝ち方」「負け方」


617.「勝ち方」「負け方」
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

お正月、いかがお過ごしですか?
かるたやゲームを楽しんでいるご家庭もおありでしょう。

ところで発達相談では時おり、
「負けると怒ってしまって、ほんとうにもうダメなんです!」という悩みを伺います。

元旦からせっかくおだやかに過ごそうと心がけられても、
それではすぐに台無しになってしまいますね。

お子さんが「負け」を受け入れられない段階の時は、
まずはお子さんが勝てるように設定してあげましょう。

そのとき負けた親御さんは悔しがり、
「今度はお母さんを(又はお父さんを)勝たせて!」と提案してみましょう。

その提案をすることで、今度はお子さんが負けることの予告をすることとなりますから、いきなり負けるよりは「負け」を受け入れやすくなります。
また、相手に勝たせてあげるという、つまり相手より「優位」に立たせることも、
「負け」を受け入れやすくする条件となります。

そして親御さんが勝ったら、「うれしい、今度はお母さん(又はお父さん)の勝ち!」とうれしさを表現しましょう。そしてお子さんに「ありがとう」、と言ってもう一度「優位」に立たせてあげましょう。

自分が負けても、相手に「ありがとう」と言われることで、なんだか自分もうれしいような気になれるのです。

最後にもうひと勝負し、今度はお子さんが勝てるように設定して、お子さんの「勝ち」で、勝負を終わらせてあげましょう。

このように「勝つうれしさ」と「負ける悔しさ」を双方が意識的に経験することによって、「勝ち方」「負け方」を学習させてあげるのです。

そして、少しずつ相手が見えるように経験させていきます。

自分が勝ったときには、負けて悔しがっている相手がいること。
自分が負けたときは、勝ってうれしがっている相手がいること。
勝つときもあれば、負けるときもあること。

こんなプロセスを経て、やがては真剣勝負で勝ち負けを競えるように成長させてあげましょう。いきなり理屈で押しても難しいことがあるのです。これもまた、”急がばまわれ”です。

造形リトミック研究所
>>発達障害 知的障害 Elephas/エレファース
公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/

>>お問い合せメール