1742.~”間”をつくる~

1742.~”間”をつくる~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。
 それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。

 ・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。

◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『次は?…次は?』(11月14日)
・・・お母様さまと離れられずに、授業が終われば逃げるように帰っていたKくんですが、
   今では全ての課題を心待ちにしている様子が見られるのです・・・。

Kくん、大きな成長ですね。

もう少し、きょうのElephasブログから引用しましょう、
「(帰り際には、)自分からふざけたりして、講師を笑わせたり楽しませようとすることも」。

講師との良い関係性が成立してきているようですね。

この記述を読んでいて、ある一人の生徒さんを思い出しました。
授業の終わりに「ありがとうございました」とは言うものの、
「あ」を発音し終えるかしないかのうちに、顔と体はもう横を向いて帰る態勢となり、
そそくさと帰って行くのです。

その生徒さんが今は、学校でのことなど軽く世間話も挟んでから、
「ありがとうございました。失礼しました。さようなら」とていねいに挨拶をして帰られます。

一講師との関係性に限らず、その場その場での人との見えない空間が形成され、
それを自然に意識することが少しずつできるようになってきたのでしょう。

1対1で話していれば、そこには2人とその間から成る、融合したひとつの空間ができます。
3人で話していれば、そこには3人とその間から成る、融合したひとつの空間ができます。
5人と、また大勢であっても、同様です。

発達障害をもつ生徒さんは、2人で話していてもひとり一人が点として在るのみでそこには”間”というも
が存在しにくい、ということがありがちです。

1対1の密度の高いコミュニケーションを毎週持つことが、
その関係性づくりに大きな一役をかっているように思えます。

造形リトミック研究所
>>発達障害 知的障害 Elephas/エレファース
公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/

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1741.~2人の講師の視点から~

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日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。

◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『講師、二人三脚で』(11月13日)
・・・もうすぐ1年生になるKくんは、今年から週2回のスタンダードコースになりました。
   講師2人の視点が何倍もの働きかけとなって、授業に生かされます・・・。

Elephasでは、完全な個別体制で授業を行っています。1時間(または2時間)、
じっくりと1対1で取り組み、個別指導のならではの授業をいつも心がけています。
さらに教室全体としてもひとり一人の生徒さんを把握できるようにケース会議を行っています。

その上で、きょうのKくんは担当講師が2人とのこと。
講師間の対話が、すばらしい効果を生んでいるようですね。
1+1が2以上になる好例です。

Kくんの良さを2倍、3倍・・と見つけて、プログラムに生かしていってください。
成長は、ほんの小さなきっかけから生まれるものです。
ですから、毎回の親御さんとのお話の時間もとても大切にしています。

Kくんを中心に2人の講師と親御さんとの輪、就学に向けてますます良い回転となりますように。

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1740.~調べてみましょう~

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『かぼちゃに、顔?!』(11月12日)
・・・ハロウィーンのかぼちゃの工作。生徒さんの目には、それが疑問になり、楽しみになり、興味へと続きます・・・。

「どうしてかぼちゃに顔があるの?」(Mくん)

疑問に思い、それを質問できるのは、とてもよいことですね。

見ることも、聞くことも、何となく行っているのであれば、疑問に感じることないでしょう。
対象について、ひとつひとつ理解しようと吟味していてこそ、疑問は湧いてきます。

通常の会話においても、聞き慣れない言葉があると、その一言を取り出して、
「○○って、どういう意味?」と子どもはよく尋ねてきます。
優れた情報キャッチ網です。

「これ、なーに」「なんで?」の質問攻めで困ることもおありかと思いますが、
そこはていねいに答えてあげることでしょう。

聞かれて分からないことは、「調べてみましょう」と学習のきっかけとすれば、
学習本来のすばらしい実践ができます。

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1739.~態勢を整える~

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『京急の電車』(11月11日)
・・・Nくんの絵画展作品のタイトルです。「京急の絵やるよ」と言うと、とても満足げな表情をします・・・。

Nくん、日頃の会話でも京急についてが多いそうです。
大好きな京急の電車の絵も、もう完成しましたね。
こんどは何を描こうかと、次の構想が立ち始めているのでしょうか。

”電車ばっかり”、と思われる親御さんもいらっしゃるかもしれません。
でもきのうのElephas ブログにもありますように、好きなことは思わぬ力を育て、発揮させます。

昨日届いたNくんの絵を見て、驚きました。
文字を書くときに、指先まで十分に力を入れることや、枠の中にバランスよく文字を配置することが課題だった
Nくんですが、とてもしっかりとした線で、画用紙の中央に堂々と電車を描いています。

指先にまで力を浸透させるのは、指先だけの問題ではありません。
体全体に力が行き渡ることが必要です。
その意味で、態勢の問題です。

態勢を整えるのは、筋肉や骨という身体の問題であり、かつ思いや意志という精神の問題です。
笑みがこぼれるほど大好きなテーマ、その力は大きいですね。

ですから、「楽しいから」のスタートなのです。

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1738.~工夫のしどころ~

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『好きなことが力を伸ばす!』(11月10日)
・・・Sさんのローマ字学習。♪「ABCの歌」に始まり、書字練習、カレンダー入力。
   最近では、修学旅行の素晴らしい思い出の一枚ができました!・・・。

Sさんにとって、ローマ字学習は”やらされている”学習ではないからですね。
ですから、次へ次へと楽しく広がっていくのでしょう。
そもそもの学習のあるべき形ですね。

年少の時期には楽しかったはずの学習が、長ずるにつれてノルマとなりがちです。
とても残念なことです。

科目による好き嫌いはありますし、単調な暗記もある程度必要ですが、
限度を超えたノルマは、学習の妨げにしかなりません。

少々学習嫌いになってからElephasに来られた生徒さんとは、学習の楽しさを体験することから
プログラムをスタートさせます。そこの工夫が、Elephasの力の発揮しどころです。

講師も生徒さんも、楽しむこと。
楽しめれば、許容できるノルマの範囲もどんどん広がっていきます。
そして耐性が備わり、振り返ったときに達成感を得ることができる程に成長します。

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1737.Elephas サタデーブログ ~「11月第2週:今週の心に残ったE・Blog」~

1737.Elephas サタデーブログ ~「11月第2週:今週の心に残ったE・Blog」~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

11月第2週のE・Blogは、「さぁ、行こうか」(11月5日up)。
みなさまは、いかがでしたでしょうか。

Elephasに通われて数か月の5才の生徒さんからの言葉です。
言葉がずいぶん出てきたとのことです。

理解言語が蓄えられ、発語機能も備わり、
もう今か今かと、言葉の出るのが待たれていた状況だったのでしょう。

日常どこかでそれとなく耳になじんでいて、ふと口をついて出たのが、「さぁ、行こうか」。
他にも、こんな風に言葉が出て来られているのだと思われますが、
言葉は生活の流れの中で、そのリズムに乗ってフレーズとして発せられます。

本質的には、そこが外国語の会話練習とは異なるところです。
設定されたシチュエーションの中で、頭で考えて発する言葉とは異なります。
外国語の会話練習は、言葉の言い換えです。文法が先行することもあります。

母国語は言い換えではなく、
呼吸が、息が、言葉という形を成してでてきたものとでも言いましょうか、
幼児の何気ない発語には、そんな言葉の本質が感じられます。

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1736.~独自のラインを~

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『絵画展作品を仕上げました!』(11月7日)
・・・背景は「講師にお任せ」だった生徒さんが、徐々に「講師はお手伝い」に。
   背景も積極的に塗りました・・・。

きのう、横須賀教室から絵画作品が本部に届きました。
背景もカラフルで模様まであり、楽しく取り組まれた様子が伝わってきます。

今回の絵画展では、生徒さんの”○○が描きたい”という対象への思いを大切にしています。
テーマ自体は講師と相談して決めたり、講師が与えることもありますが、
テーマが決まり、筆具を持つ生徒さんの手が動き始めると、
画用紙の上には生徒さん自身の独自のラインが表れます。それが、形となり、絵となります。

ラインを描き終えたら、そのラインを大切に彩色をしていきます。
よこ塗り、たて塗り。指定された部分ごとに色を入れていく生徒さんもいらっしゃいます。

それぞれの彩色のタッチによって、質感も生まれてきます。
生徒さんも講師も、真っ白の画用紙から作品の感性へと到るプロセスを楽しみながら
制作にあたっています。

11月22日からの絵画展。作品提出の締め切りまで、あと10日余りです。
良い秋を過ごしています。

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1735.~二語文から単語へ~

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『”ちゃん付け”から』(11月6日)
・・・T君は自分を”ちゃん付け”で呼んでいましたが、
   毎回歌うことで、”ちゃん”が自分の名前に含まれないことがわかりました・・・。

生後間もない時から、日々繰り返し繰り返し呼びかけられている自分の名前、
それはフレーズとして体得されています。

ですから、名前と”ちゃん”や”くん”がワンセットとして入ってしまうのですね。

名前以外の言葉の獲得においても、同様です。

言語は、音声から単語へ、そして二語文へと発達していきますが、
幼児にとっては、二語文も単語です。つまり、理解の上では単語扱いなのです。

それが、日々ものすごい頻度で繰り返される言葉のバリエーションを経験することによって、
二語へと分解されていきます。

Tくんの場合は、歌がきっかけとなって、名前と”ちゃん”の分離を体得できたのですね。

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1734.~本当の楽しさを~

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『さぁ、行こうか』(11月5日)
・・・Cちゃんは、5才。落ち着いて授業が受けられるようになったCちゃんから、
   次にどんな言葉が飛び出してくるか、楽しみです・・・。

Cちゃんは、入会されて4か月だそうです。
お顔が描けるようになり、文字に興味が出て、言葉も増えているそうです。

Elephasへのご入会が、ひとつのきっかけとなったのでしょう。
Cちゃんの中から、これまでに育まれたものが形となってあふれ出てきているようですね。

とても良い時期にお出でになりました。
”学習は楽しい”、という幼児期の経験はとても大切です。

療育者は、この学習の根幹にある気持ちを損なうことなく育てていってあげることが、
何よりも優先すべき務めです。

何が早く出来るようになるというよりも、満足して楽しめること。
楽しめれば、長く、くり返し、日々学習を積み上げることができますから、必ず成長します。
ここでも、『3つの愛』の中から「あせらない」という言葉が聞こえてきますね。

但し、講師はここで手を甘んじることなく、本当の”楽しさ”を求めましょう。
目先の楽しさにはすぐに飽きてしまいますし、それは成長につながりませんから。

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1733.~ご挨拶も、気持から~

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『歌に合わせて』(11月4日)
・・・Tくんのブームになっているのは、”音当て”です。
   Tくんの中にある知っているたくさんのことが、歌に乗って自分から発信できますように・・・。

Tくんの授業は、ご挨拶の時から歌に乗ってとっても楽しそうですね。
動作による表現も立派なコミュニケーションです。

言葉が出る、語数が増える、言葉が連なる、助詞が使える、・・・という以前に大切なのは、
コミュニケーションしようとする気持ちが育つことです。

Tくんのように、コミュニケーションが楽しくて仕方がないのなら、
コミュニケーション技術は必ず向上し、積み重ねられていきます。

年長の生徒さんと対話をしていて感じるのは、
本質的に対話が楽しめているかな?ということです。

答え方を教えるというより、ましてや問いただすというより、
話題としている出来事に関心を持ってお話を楽しみましょう。

挨拶にしても同様です。礼儀としての挨拶の前に、
”あっ、だれだれだね”(お隣のおばちゃんだね)(お教室の先生だね)という気持ちが持てるようにサポートしてあげましょう。
「”こんにちは”は?」「”こんにちは”でしょ」と促す前に、にっこりと気持ちを伝えましょう。

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