1926.~スタイルを作る~

1926.~スタイルを作る~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。
 それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。

 ・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
 

◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『小学生になって、3か月』(6月18日)
・・・Yくんも、最近みるみるうちにしっかりしてきました。
   出来ることが増えて自信がついた顔は、とても輝いています・・・。

Yくんは、普通クラスでがんばっているそうです。
4月の緊張感に少し慣れが加わって、少し疲労感を覚える5月。
Yくんはそんな時期も元気に越えられたようですね。

もう一山この6月を乗り越えて梅雨の明けるころには、
”新1年生”から”本ものの1年生”へと成長されていることでしょう。

梅雨の時期は、蒸し暑い日もあれば、晴天の暑い日もあります。プール学習が始まれば、
体力的にもハードになります。5月の心理的疲労に比べ、6月は体力的にも疲労しやすい時期です。

でも、涼しくさわやかな日もあります。天候に合わせて体調を整え、生活スタイルと学習スタイルを
たんたんと作りあげていきましょう。毎日、少しずつでいいのです。

そして、学校ってどんなところ?と模索していた”新1年生”から、”本ものの1年生”となって、
元気に楽しい夏休みを迎えましょう。

造形リトミック研究所
>>発達障害 知的障害 Elephas/エレファース
公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/

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1925.~ピンポイントで~

1925.~ピンポイントで~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
 

◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『かにてんてん』(6月17日)
・・・50音や濁音を読んだり書いたりはできるのに、
   「が」の字だけ、うまく書けない生徒さんがいらっしゃいます・・・。

講師が的確に生徒さんのひらがな能力を把握できていることは、とても良いことです。

よく耳にする、「ほとんど読めます」「だいたい書けます」という評価はあいまいで、
次の指導につながりません。

生徒さんの習得状況をピンポイントで捉えているからこそ、講師はその問題をケース会議に出すことが
できました。そして、他講師からの意見を得て、濁点のつく他の文字との違いを把握し、
それに基づいて指導法を工夫して今取り組んでいるとのことです。
次回の報告が、楽しみです。

ひらがなに点のつく文字があります。
「お」と「な」と「ふ」。
そもそも、ひらがなは漢字を簡略化したものですが、これらのひらがなの元になっている漢字は、
「於」「奈」「不」。そして、「か」の元になっている漢字は、「加」だそうです。
「か」のさいごに書く部分は、「加」の作りの部分を表したものでしょう。点よりも線という感じがします。
しかし、草書体を見ると点のようにも書かれています。詳細は分かりません・・・。

でも、ひらがなの成り立ちを知ることは、ひらがな指導に役立ちそうです。

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1924.~絵画、生活の中で~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
 

◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『個性ある作品の数々』(6月16日)
・・・同じ種類の動物、昆虫、人物、建物、花、車、電車等々にも
   それぞれの形、大きさ、方向、色…によって、様々な表情があります・・・。

昨日、絵画展作品の写真撮影をしました。
思いがけず、2回の絵画展のそれぞれの作品を比較することができました。

見る力や描く力の大きな成長、
興味ある対象への大好きな気持ち、
すでに築き始められている独自のスタイル・・・

撮影を終え、作品はお戻しいたしますので、
今度はぜひ、ご家庭に飾ってお楽しみください。

この作品が玄関に、ダイニングに、リビングに、と思い描くだけで楽しくなるものばかりです。
絵画、しかもオリジナルの絵画のある生活をどうぞお楽しみください。

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1923.~漢字は読みから~

1923.~漢字は読みから~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
 

◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『はじめての漢字』(6月15日)
・・・ある日、はじめて漢字に出会ったSくん。その字は、「日」。「この字はね、漢字といって、
   お兄さんしか勉強しない字なのよ」との講師の言葉に、どんどん興味を拡げていきました・・・。

漢字とのはじめての出会い、新鮮ですね。
誰もがその時を経験しているはずですが、・・・ちょっと記憶にありません。

はじめての時に、好印象を持てたのはすばらしいことです。
”難しそう”と思ってしまうと、漢字は遠のいてしまいます。

Sくんはそれ以来、「漢字を見つけては読み方を尋ねてくるんですよ」(お母さま談)とのこと。
生活環境の中に漢字は、山とあります。

でも、子ども達はどのようにかなと漢字とを弁別しているのでしょう。
かなとカナも、どのように弁別しているのでしょう。

それぞれの視覚的特徴は言葉では説明しきれませんが、
字体が変化しようとも感覚的には確かな違いがあります。

楽しみながら学習すれば、そんな感性も十分に育ちます。

漢字探し、大いに楽しみましょう。

   

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1922.Elephas サタデーブログ ~「6月第2週:今週の心に残ったE・Blog」~

1922.Elephas サタデーブログ ~「6月第2週:今週の心に残ったE・Blog」~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

6月第2週のE・Blogは、「美術部に入りたい」(6月10日up)。
みなさまは、いかがでしたでしょうか。

先週6月6日~7日に行われたElephas絵画展には、連日200名を越える方々にご来場いただきまして、盛会の内に終えることができました。
心より、感謝申し上げます。

さて、今週のE・Blog「美術部に入りたい」は、この絵画展の作品制作中でのひと言。
自ら題材を選び、構成し、・・・とその分一層楽しかったのでしょう。

何もなかった真っ白の画用紙にひとつひとつの世界が描き出される絵画制作、
本当に素晴らしい営みです。制作というプロセスと作品という結果、その楽しみをTさんも講師も共有できたようですね。

絵画展会場では、じっくり見入ってくださる方々や、微笑んでくださる方々、ご家族で写真を撮られる方々、入り口のカブトムシの絵に惹かれて奥まで進み、「電車だ!」「ぞうさんだ!」「サメさんだ!サメさんだ!」と歓声を上げながら見てまわる小さい子ども達、それぞれに楽しんでいただけ何よりでした。思わず、そっと触ってみるお子さんもいました。この辺りも、Elephas絵画展の特長です。みんなで経験できる、”分かりやすい”絵画展であることは、とてもうれしいことです。

こんな様子を生徒さんとも、親御さんとも是非またご一緒に楽しみたいと思います。
来年もこの時期に第3回Elephas絵画展を開催いたします。どうぞ、よろしくお願いいたします。

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1921.~対話を楽しむ~

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『話す時間を』(6月12日)
・・・「また色々聞くから教えてね」と話すと、自分の行動に目を向け、どのように話したらいいのかと考えながら行動するようになるのか、
Kくんはとても良い表情で話してくれるようになりました・・・。

Kくんは、小学校3年生とのこと。
ちょうどお話しするのが楽しい時期、お話ししたい時期ですね。

きょうのElephasブログに、「自分のことを表現したい一心で」とありました。
授業前のほんの数分の対話の時間が、お話しのきっかけとなっているのはとても良いことですね。

お話しし始めの幼児期は、「そうなの」「そうなの」と共感しながら聞いてあげることがポイントです。

児童期前半は、共感に加え、より興味を持って質問することによって対話へと発展させることができます。
心から興味を持って、様子をイメージしながらお話しを聞いていると、質問も自然と湧いてきます。
杓子定規な質問(5W1H)だけではなく、共感的質問をすることによって、コミュニケーション力(能力・心)が育ちます。

個人差はありますが、その後児童期後半以降はあまり話したがらないケースもあります。
一人ひとりの心理的成長を感じながら、対話しましょう。
年齢的課題を心得て問いかけていくと、この時期の子ども達ならではの対話を楽しむことができます。

   

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1920.~1つだけを~

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『成長の花が』(6月11日)
・・・Kくんは、小学校1年生です。地域の小中学校支援級合同レクリエーションの際に、
   大勢の前でしっかりと力強く名前を言えました。少しずつの積み重ねがいざという時の力となり・・・。
   

Kくん、がんばりましたね。
「お名前は?」「◯◯◯◯です。」、この積み重ねが形になったのですね。

かつて、造形リトミック研究所設立の当初よりお世話になっていた先生から教えていただいたある先生の言葉に、
「直して欲しいことを一つだけ注意します」という一節がありました。

指導をしていて、直して欲しいことが十あったとしても、十注意しては一つも直らない。
一つだけを、くり返しくり返し練習して、直させましょう、ということだったと思います。
玉野初代所長も、この一節を繰り返し取り上げていました。

Kくんのお名前の練習もそんなくり返しだったのでしょう。
時に、目標に向かって先が見えにくいこともありますが、
見えないときこそ、その一つを無理なく楽しくくり返しくり返し練習しましょう。

やがてそこに結果が伴ってきたときは、生徒さんの自信となり、講師にとってはひとつの心の手応えとなります。

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1919.~見て描く~

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 ・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『美術部に入りたい』(6月10日)
・・・中学校3年生のTさん。題材選び、構成、作品の製作…、先の第2回エレファース絵画展に向けてとても頑張りました。
   作品が出来上がった後のひと言が、・・・。
   

「絵を描くことが楽しいから、高校生になったら・・・」とのことです。

何色もの桜色の花を描き重ね、花はすべての枝と太い幹まで覆っています。
八つ切りの画用紙に描いた作品ですが、とても大きく感じられます。

自分で選んだ桜の画像を見ながら、「好奇心を持って、比較しながら描きました」と今日のElephasブログにありました。
歌唱造形法の第3ステージまでに到達した取り組みですね。
”描くことは見ること”、の実践そのものです。

しかもその工程が楽しめたとのこと。
造形リトミックによって、絵画の世界が開かれたことは何よりです。

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1918.~取捨選択~

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『Sくん先生』(6月9日)
・・・「今日はSくんが先生になって、くり下がりの引き算教えてくれない?」。
   Sくんは「僕やりたいです」と元気に答え、講師も驚く程の正確な説明ができました・・・。
   

Sくんは繰り下がりの引き算に苦手意識があったそうですが、この日の授業にとても満足だったとのこと。
Sくんの意気揚々とした様子が、目に見えるようです。

「人に教えることで、より理解が深まり定着していきます」、その通りですね。
受動的にではなく、能動的に問題に向かったことによって、知的にも心的にも開かれたのですね。

しかし今回の成功は、講師によって授業がきちんと統制されていたからこそです。
統制するとは、上からコントロールし、押さえつけることではありません。
生徒さんの理解力と心理とを把握し、適切な方法を取捨選択し授業を組織していく、ということです。

Sくんは引き算が苦手と思いつつも、8~9割は理解できていたと言えます。
それが、思いがけず先生役をやらせてもらえたことで、意識がパッと上向きになり、
集中力も高まって、実力+αを発揮できたのでしょう。

生徒さんの意識をいかに上に向けてあげられるか。
講師はいつも生徒さんを見つめ、理解力と心理とを把握し、より適切な方法を選択していきましょう。

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1917.~言葉と心~

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『鍵。開ける。』(6月8日)
・・・妹さんの部屋から洗濯物を持ってくるようにとお母さまに頼まれたMくん。
   ところが部屋の鍵をかけて寝てしまっていた妹さん。そこでMくんは、・・・。
   

「鍵」「開ける」の一語、一語が飛び出すかのように発せられ、状況の説明ができたそうです。
ふだんは言葉の少ない生徒さんが、ここぞという折には言葉で伝えてくれることがあります。

自身の内に蓄えられている言葉を発するエネルギーは、感情にあるのですね。
喜怒哀楽だけではなく、”伝えなくては”、という気持ちも感情です。

この場合もきっと、
お母さまに頼まれた仕事はきちんと行わなければ、という忠実なMくんの気持ちの表れです。

その気持ちを汲み取られたお母さまも素晴らしいですね。
そんな気持ちが、言葉と共に心を育てます。

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