1988.Elephas サタデーブログ ~「8月第5週:今週の心に残ったE・Blog」~

1988.Elephas サタデーブログ ~「8月第5週:今週の心に残ったE・Blog」~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

8月第5週のE・Blogは、「風邪を引く方法は?」(8月25日up)。
みなさまは、いかがでしたでしょうか。

先生がお仕事を休んで映画に行かれるようにと、
風邪を引く方法をたくさん考えてくれたMくんのお話でした。
その大した知恵に驚きました。

・映画が大好き
・映画館のお店でフィギアを買ってもらってうれしかったこと
・先生にもそうさせてあげたい
・そのためにはどうしたらいい?
・その方法に問題点はない?(現実とのすり合わせ)
・ならば、どうしたらいい?(第2案)(修正案)・・・

授業の合間のほんの短い時間に、講師とのことばのやり取りをはさみながら、
Mくんの中ではいろんな気持ちや思考がめぐっています。
勢いがありますね。目も輝いていたことでしょう。

大好きなことがあって、生き生きとした姿はすばらしいですね。
感情も思考も育ちます。
大好きなことがあれば、がんばる力も、逆に我慢する力も育つことでしょう。

造形リトミック研究所
>>発達障害 知的障害 Elephas/エレファース
公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/

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1987.~手で感じる~

1987.~手で感じる~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。
 それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。

 ・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
 

◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『授業で、体感!』(8月28日)
・・・1円玉を手のひらにのせてみました、「すごく軽いね!」。その後、お米を1袋ずつ手のひらにのせて、
200g、400g、・・・「1000g、1㎏だ!」。

期せずして、今日もK君。昨日のK君とはまた別のK君です。2人ともこの夏、実感を伴った学習で理解を深め
ることができたようです。昨日のK君は旅行を通して、そして今日のK君は授業において。

今日のK君は、重さの学習です。
実際に秤を使ったこと自体、とてもよかったですね。
学校の算数の時間に、秤を使ったことがあったでしょうか・・・、遠い記憶です。
家庭科の時間にはあったかもしれません。また理科で、分銅を使って量ったような記憶はありますが。

長さのメモリがわかれば秤のメモリも分かるだろうと、ともすればプリントのメモリを読むだけで済ま
されがちでが、実測の効果は大きいですね。

K君の授業で更に良かったのは、手のひらで重さを感じたこと。
ここが、最も大切です。いくら1㎏まで秤で量ったとしても、重さを認識しているのは秤だけであって、
K君自身は重さを感じていません。

プリントのみで学習すること秤で実際に量ってみること、この違いと、
秤で量ること手のひらで感じること、この違いとでは、
後者の方がはるかに大きいのです。

本当の体感とは? K君、良い経験ができましたね。

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1986.~実体験で、生き生きと~

1986.~実体験で、生き生きと~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
 

◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『K君からおみやげ』(8月27日)
・・・「先生はいつもメモを取っていて、女性なので、どこに行ったかすぐにわかるピンクのメモ帳にしました」。
    素晴らしい気遣い。講師として嬉しい限りです・・・。

実体験の力は、すばらしいですね。
この気働きのK君はじめ皆さん、
「どれくらい時間がかかるのかな?」「長い旅行なんだけど、何日なんだっけ?」、「こんなにたくさん車に乗るんだ
もっと早く行くにはどうすればいいんだろう?」と
実感を伴った計算に取り組めたそうです。

そうですよね。折り紙が何枚だとか、鶴を何羽折りましたとか、文章題にはよく出てきますが、
実感が湧きにくいですね。

実体験に即した数の問題はていねいに拾っていけば無数にあります。
夏休みは特に、特別な体験を通して、すばらしい文章題経験ができますね。

そこで経験した四則の意味、十進法の意味、六十進法の意味をしっかりと体得しましょう。
それを体に感覚的にしっかりと沁みこませて、秋からの学習に取り組んでいきましょう。

夏休みを経て成長された生徒さんとの学習は、本当に楽しみです。

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1985.~意欲の源~

1985.~意欲の源~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
 

◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『先生の特技見つけたよ』(8月26日)
・・・Iさんはとても絵が上手です。「先生ももう少し絵がうまく描けるといいんだけど」と云った講師に向かって、
   「先生の特技見つけたよ。先生はパソコンが上手だよ」。うれしい一言でした・・・。

Iさんは、絵日記もさらさらと仕上げるほどの腕前とのこと。
Elephas Plus の生徒さんですので、教室では教科学習のみ。絵の指導は受けていませんが、
作品を教室に持参しては、披露されるそうです。

この絵の腕前が、Iさんの自信と活力になっているようですね。
その上に、ひとの特技を見つけてあげられるやさしさも持ち合わせているとは、
すばらしいですね。

特技は大いに活かしましょう。自他ともに認められることにより、意欲の源となります。
将来に向かってこれからの道を歩むとき、ちょっと大変なことがあったとしても、がんばる力となることでしょう。

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1984.~知恵をしぼる~

1984.~知恵をしぼる~
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日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
 

◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『風邪を引く方法は?』(8月25日)
・・・「先生も風邪をひいて、お仕事お休みして、一緒に映画にいこうよ!。ぼくと一緒に映画を見て、
    そのあと恐竜のお人形を買うほうが楽しいよ」と、風邪の引き方を次々に教えてくれました・・・。

この知恵者のMくんは、小学校1年生。

「そんなことしたら風邪を引く、お腹をこわす、体に悪い」と、
日頃言われていることをすべて動員して、先生が仕事を休める方法を考えてくれたようですね。

よく、そう次々に出てくること!

これが、問題解決の原点です。
算数の問題を前に、「よく、考えて」と言われてもなかなか頭が働かない。しかし、
自身の大切な課題についてだったら、誰でもこんなに良く頭が回転しだすのです。
ことばもスラスラ出てきます。

すべて、トレーニング、トレーニングです。

でもMくんは途中で、「先生が昼間から映画を見ていたらMくんの授業ができない」ことに気づきました。
しかもMくん、お仕事をお休みするほどの風邪を引いたら、映画にもいけないよ!

そこで、Mくんはまた知恵を絞るでしょう。
こうして、思考力は鍛えられていきます。

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1983.~頑張る力~

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 発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。
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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『頑張る光景(8月24日)
・・・高校野球さながら、エレファースでも受験生をはじめとする生徒さんの熱い取り組みが行われている最中です・・・。

頑張れる力も一つの能力です。
集中力、持続力、抑制力、意欲、計画性、心理的安定、等々。

これらがすべて均等に備わっていることは少なくとも、適度にバランスを取りながら学習態勢を維持している状態が、頑張っている姿です。

学習内容の理解を促すと同時に、これらの心理的側面をサポートするのも講師の役割です。
ご家庭の協力ももちろん大切です。

規則正しい食事と睡眠。一日を良い気持ちでスタートさせ、良い気持ちで終える。
この言い古された、当たり前のことが、無理のない学習成果につながります。

夏休みも、ほぼ最後の一週間です。
ここで少しゆとりをもち、学習と生活のペース、また体調を整えましょう。
2学期の頑張りのために。

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1982.Elephas サタデーブログ ~「8月第4週:今週の心に残ったE・Blog」~

1982.Elephas サタデーブログ ~「8月第4週:今週の心に残ったE・Blog」~
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8月第4週のE・Blogは、「読み取る」(8月20日up)。
みなさまは、いかがでしたでしょうか。

このブログに感じたことは、2つありました。
その一つは、”適正評価”ということ。それについては、その当日に触れました。
もう一つは、”驚く”ということ。きょうは、そのことについて。

『ひとつの花』の読み聞かせに、
「こんな体の弱い人も戦争に行かされたんだね」と、感じ入ったYくん。

このテキストを理解し、深く感じることができたのですね。驚きです。
同じ意味合いで、担当講師二人も”大喜びしました”とのこと。
ほんとうに、驚きです。

その前日の「うちわ片手に」のブログでは、”意外性を大切に”と書かせていただきましたが、
意外性も驚きも生徒さんと向き合う上でとても大切なものです。

そこには、生徒さんの”ほんとう”があります。
それは、生徒さんの中のほんの一部かもしれませんが、真実であることは確かです。

Yくんは、本当に感じることができたのです。かっといって、
この単元のテストでいい点が取れるわけではないかもしれません。しかし、
そこにはYくんとテキストとの出会いがあったのです。それだけで、
充分いいではありませんか。
Yくんの理解する力と感じる力に驚き、その力を信頼しましょう。

ひとり一人の子どもに、望むなら、望むだけの教育を与えてあげましょう。
良いものをていねいに与え、出会いのチャンスを用意してあげましょう。
教育を選ぶ権利は、子ども自身とその代理者である親御さんにあります。

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1981.~思い描く~

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『学校の先生に感謝していることは?』(8月21日)
・・・作文課題です。中3のSくんは大きく頷くと、「○○先生です。知らないことをたくさん教えてもらいました」と、
迷いなくどんどん書き進めていきました・・・。

Kくんが教わった「知らないこと」とは、
「敬語の使い方とか、こんなときはどうしたらいいかとか、あと6年後、社会人になった時、役立つこと」だそうです。

Kくんは中学校でのその学習において、社会人になった自身を思い描くことができたのでしょう。
学習の意味づけが自身の中でなされ、生きた学習となっているのですね。

Sくんの感性がすばらしいのか、○○先生の生徒への思い(教育への思い)がすばらしいのか。
きっと、その両方ですね。

○○先生の「数年後は、こうなってほしい。そのためには・・・」という思いが、Sくんにも伝わったのでしょう。
数年後の自身の姿を思い描きながら、学習に取り組んでいるSくんの今。
目標や希望があれば、日々の行動に意味づけが生じ、自ずと充実したものとなりますね。

ダウン症児の早期教育プログラムである「ワシントン大学法」を開発されたV.Dmitriev(V.ドミトリーヴ博士)が
来日されて京都の寺社を訪れたときに「教育とは」と禅問答となり、博士は「HOPE」と答えられたそうです。
(初代所長エピソードより。・・・初代所長の墓所には、「希望」の文字が大きく刻まれています。)

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1980.~ゆとりをもって~

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『夏休みも、がんばっています!』(8月20日)
・・・Yちゃん、Nちゃん、Kくん、Sくん。50音の完成、10の合成と分解、名前書字など、
   毎回の繰り返しと積み重ねが大切な課題にがんばって取り組んでいます・・・。

立秋が過ぎお盆も終えると、時おり秋風の気配が感じられます。
「みーん、みーん」とセミが盛んに鳴く中がんばってきた成果は、この頃にあらわれてきますね。
ふり返ると、あの暑さもかがやいて見えます。
この4名の生徒さんと同様、多くの生徒さんが手ごたえを感じていらっしゃることでしょう。

しかし、ちょっと、まだ・・・、という方があっても、まだまだ遅くはありません。
1週間(7日間)計画を立てて、あと12日ほどの夏休みを充実させましょう。
残りの5日間は、調整、休憩、お楽しみの日です。

・宿題を7分割して行う
・目標を一つ決めて、計画通りに行う
・一つの課題だと飽きてしまう場合は、目標を二つ決めて組み合わせて行う

この期間の目標は、成果よりも生活リズムと気持ちを整え、
「できた、がんばった」という達成感を得させてあげることです。
あくせくとした気持ちではなく、ゆとりをもって2学期を迎えられるように、
生活態勢と学習態勢を整えていきましょう。

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1979.~適正評価~

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『読み取る』(8月19日)
・・・国語の教科書の中の『ひとつの花』~。問:ゆみ子に高い高いをしてあげた父の気持ちは?
   選択肢:「遠いところを見せてやりたかった」、「ひとつでも娘に楽しいことをしてやりたかった」・・・。

小4のYくんは、はじめ前者を選び、そのあと後者を選んだそうです。

講師は思いました、「遠いところを見せてやりたかった・・・、Yくんは空間的にだけではなく、比喩的なもの、時間的未来と考え、
まずそれを選んだのかも。だとするとそれも正解、むしろより文学的」と。

そうかもしれません。

しかしここで私は、初代所長の云う、”適正評価”という言葉を思い出しました。
随分昔のことですが、所長は数教育の一人者である遠山啓先生とお話しをさせていただいたことがあるそうです。

ある美術家が、幼児の描いたあしが何本もある犬の絵を見て、
「これは、走っている犬だね。あしを何本も描いて走っているようすを表現したのだ」と評価したことに対し、
所長は「それは、過大評価だ」と思ったところ、遠山先生は「それは過小評価だ」とおっしゃったそうです。そこには、
「どうせ、小さな子どもの絵だからという意識が介入している」と指摘されたとのこと。
そのことに所長は大変感心し、「過大評価でも、過小評価でもいけない。適正評価をするべきだ」と深く感じた、とのことでした。

当講師は、教材研究において、また教育方法において議論のできる講師の一人です。
共に議論し、Elephasの教育がよりクリエイティブで、深みのあるものとなることを楽しみに期待しています。

・・・Yくんの本当のところが、どちらであるかはわかりません。

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