2000.Elephas サタデーブログ ~「9月第2週:今週の心に残ったE・Blog」~

2000.Elephas サタデーブログ ~「9月第2週:今週の心に残ったE・Blog」~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」:造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

9月第2週のE・Blogは、「読書感想文」(9月9日up)。
みなさまは、いかがでしたでしょうか。

中学1年生のK君は、小学生の頃から何度か読んでいた物語の感想文を書きました、というお話でした。
それは何の物語かと思っていたところ、『ごんぎつね』だったそうです。

小学校の多くの教科書で取り上げられている、新美南吉の名作ですね。
光村出版の教科書では、かすや昌宏さんの挿絵もとても印象的です。
たしか、兵十のお母さんのお弔いの場面だっと思いますが、
お弔いの列を草かげから眺めているごんぎつねの傍らに咲いていた赤い彼岸花。
ごんの後悔の思いと重なって目に浮かんできます。

透明感の高い秋の空気の中に流れる、名作と名画。
秋の一日、どうぞお子さんと一緒に『ごんぎつね』をお楽しみください。

造形リトミック研究所
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公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/

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1999.~長さを感じる~

1999.~長さを感じる~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。
 それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを

加えさせていただいています。

 ・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
 

◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『どっちが大きいかな?』(9月11日)
・・・恐竜展で体感したティラノサウルスの大きさと、今度乗る飛行機の大きさ。Rくんの好奇心が、長さの学習に繋がりました・・・。

「どっちが大きい?」、子どもによくある質問です。
しかしこれは、大きさを感じることができて初めてできる質問です。

Rくんは夏休みに恐竜展に行って実物大の恐竜を目の当たりにした時、その巨大さが心に飛び込んできたのでしょう。
首を上下または左右に振らないと見渡せないような、巨大な恐竜たち。図鑑の見開きページに並んで描かれている恐竜とは、
その迫ってくる大きさが全く異なります。

教科書でcmやmを学ぶ前には、長さ(大きさ)を感じることができていることが不可欠です。
実は私たちは、教科として長さを学ぶ前に、いろいろな体験を遠して長さ(大きさ)の概念を獲得してきているのです。
測る前に、心で感じる。「ながーい!」「すっごい!おおきーい!!」「わっ、ちいさーい」と。

いかに心で認識しているか、ということに気づきます。
メジャーで測って長さを知ることはできても、心が働かなければ長さ(大きさ)を感じることはできません。

長さ(短さ)を感じることができて初めて、教科書の理解が可能となるのです。

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1998.~感性が加わる~

1998.~感性が加わる~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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 ・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
 

◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『花火、見て描く』(9月10日)
・・・大きな花火と小さな花火。笑顔でとても楽しそうに描きました。その後、花火の映像を見て、
   会話をして、今度はさらに大きく、さらに力強い花火に仕上がりました・・・。

放射状の線画が『花火』という絵画となり、映像と会話を経て、そこに感性が加わったようですね。

線には音楽と同じように、強弱(p,f,cresc.decresc.)もあれば速度もあるとは、
造形リトミックの理論のひとつです。強弱や速度の変化をもたらすのは、描き手の感性です。

型を押したような花火ではなく、光も音も残響さえ感じさせるような花火。
描く対象について、気持ちが動く。

映像も講師の言葉もその場の空気も、感性を引き出し表現へと導く、大切な要素です。

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1997.~繰り返し、読む~

1997.~繰り返し、読む~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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 ・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
 

◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『読書感想文』(9月9日)
・・・中学1年生のK君は夏休みに、読書感想文の宿題に取り組みました。場面ごとに感想を聞いていき、 
いざ原稿用紙に向かうと最後まで一気に書き上げることができました・・・。

作品についての会話は、楽しい時間だったとのことです。
今回の取り組みでとっても良かったことは、K君が小学生の頃から何度か読んでいた物語を取り上げたことです。

読書感想文というと、少々引き気味の方も少なくないことでしょう。
感想文のためにどうにか読んだ本について、どうにか感想をまとめるという、その場しのぎの対応にもなりがちです。
何冊か読んだ本の中で感銘を受けたものについて書く、というふうにはなかなか至らないものです。

感想が書けるためには、内容をよく知っていることが必要です。
以前に何回か読んだ本というのは、その点、感想文に打ってつけです。
しかも、複数回読むいう読書の仕方もお勧めです。

大好きな絵本を繰り返し読んだように、文字の本も繰り返し読む習慣、良いことですね。
K君のお気に入りの物語は、何だったのでしょう?

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1996.~機会を活かす~

1996.~機会を活かす~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
 

◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『K君の成長』(9月8日)
・・・K君は幼稚園の頃からエレファースに通い始められ、今年18才になります。この夏、初めて
   担当の講師が変わりましたが、落ち着いて次々と課題に取り組み、自らGOODサインを・・・。

K君が、新しい担当講師とスムーズにスタートできたことは何よりです。

そのプラスの要因として、いくつかのことが考えられます。

一つは、ひと月以上の引継ぎ授業。これは、K君が状況を理解し納得する上で大切な期間でした。
この間に、新担当の講師との関係性も形成され始め、少なくとも安心感を得ることができたことでしょう。

また一つは、講師がこれまでの授業の流れや言葉がけ、雰囲気を感得、体得し、それを踏襲することにより、
変化をなるべく小さくできたことです。

さらにもう一つ大切なことは、これまでの経験によってK君自身に育まれてきた基本的安心感があったということです。

今回の経験は、K君の新たな自信となったことでしょう。
一つひとつの出来事に際し、なるべくプラスの経験へと導けるように、十分に配慮し、慎重に取り組んでいきましょう。
しかし、生徒さん自身の力を信頼し、心配し過ぎず、むしろ大胆に、機会を活かしていきましょう。

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1995.~生き生きさわやかに~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『社会のマナーを』(9月7日)
・・・Kさんは教室のインターホンを押して、こちらの「はい、エレファースです」との応答に
   「Nくん」と自分のお名前を言っていました。でも数回練習すると・・・。

「Kです」と名字で応えられるようになったそうです。
ご家庭では、「Nくん」と応えているのでしょう。苗字で応えては、却っておかしいですね。
でも、「Nくん」よりも「Nです」の方がベターですね。

そこでKさんにとっては、
教室のインターホンでは「Kです」、
家のインターホンでは「Nです」、と応えることを習得したとしても、
なぜ答え方が異なるのかの理解が今度は課題となりますね。
講師の工夫のしどころです。

それにしても、インターホンで「Kです」と応えているKさんの姿を想像すると、
とてもスマートですてきですね。
「Nくん」と応えているときと比べ、ご本人の意識も随分と異なるのではないでしょうか。

社会のマナーを学ぶことによって窮屈になるのでは、本末転倒です。
知らないとと恥ずかしいから、とか、相手に失礼だからというよりは、
自身がより生き生きとハツラツと生きるために、
「社会の中での心地よいやりとりをひとつひとつ身につけ」ていきましょう。

ひとつ習得するごとに、背筋が伸び、サッとさわやかな感じが吹き抜けるようですね。

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1994.Elephas サタデーブログ ~「9月第1週:今週の心に残ったE・Blog」~

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9月第1週のE・Blogは、「漢字が苦手なんだ…」(9月1日up)。
みなさまは、いかがでしたでしょうか。

「ぼく、漢字が嫌いなんだ」と言っていたSくんのお話でした。
…画数の少ない漢字の書き順も、書くたびに異なるという状況でした、とのことですので、
きょうはここで筆順について、少し触れておきたいと思います。

筆順というのは、もっとも書きやすい順番ということで、必ずこのようにと決まっているものではないそうです。
また書体によっても異なるとのことです。ネット上に、こんな記事がありました。

 文部省(現・文部科学省)が1957年に作成した「筆順指導の手びき」が一般的な基準として活用されていますが、実は、「正解」はありません。「手びき」は、統一した書き順を示すことで混乱なく漢字を学べることや、指導能率を高めるという目的で、作られました。掲載されているのは、当時、小学校で学ぶとされた計881字です。「上から下へ」「左から右へ」といった原則もあり、掲載以外の漢字についても応用できるようになっています。
(withnews Copyright © The Asahi Shimbun Company.)

ということから、書きやすい筆順で指導が行わればよいと言えます。

書きやすいとは、
・効率よくかけること
・字のバランスがとりやすいこと
・また、空間の認知がしやすいこと

書字に問題を持つ生徒さんには、ことに空間認知の観点の配慮が必要です。
その上で、筆順を定めてあげましょう。

筆順は最終的には、体得するものです。一人の生徒さんにおいては、いつも同じ筆順で描けることが望ましいことです。
そのためにも、その生徒さんの書きやすい筆順を模索してあげましょう。

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1993.~新鮮さを~

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日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
 

◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『”エレファースごっこ”』(9月4日)
・・・この夏、入会されたMちゃん。エレファースがとても楽しくて、お家では先生役、生徒役となって”エレファースごっこ”。
その成果でしょうか、教科書の新しい単元もスラスラと読めました・・・。

ままごとをはじめ、お店屋さんごっこ、バスごっこ、レストランごっこ、
子どもは大好きなこと、真似したいことをごっこ遊びとして体験します。

絵画や工作や、教科学習。
それらを生徒さんにとっては楽しく、講師にとっては効果を図って組み合わせ、
授業のプログラムは構成されます。

Mちゃんは、そのねらいを大いに楽しまれたようですね。

楽しさが、学習の何よりの動機づけです。
この最初の新鮮な感覚をどの生徒さんも持ち続けられるよう、私たち講師としては、
絵画にも工作にも、教科学習にも、クリエイティブに取りくんでいきましょう。

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1992.~十分聞かせて~

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『意思が伝わる』(9月3日)
・・・Yくんは小学6年生です。自分の思い通りにいかない時、力任せの行動になりがちでしたが、授業での言葉のやりとりや学習を通して、
   「~して下さい」と自然に言葉を使えるようになってきました・・・。

”力任せ”の行動からここに至るまでに、どのくらいの期間を経たのでしょうか。
その間、地道に言葉でのやり取りを繰り返し、学習でも視覚的に言葉を示してきたことは効果的だったようですね。

8月13日の国立教室からのBlog「切りたい!混ぜたい!」でも、同様の成長を垣間見ることができました。

日常ではつい、「ちゃんと口で言いなさい」「言葉でいいなさい」で終わってしまいがちですが、
これでは残念ながら、肝心な「言い方」を教えることにはなっていません。

言葉は、その自然な流れを耳にすることによって体の中に蓄積され、時と状況においてそれが自然に出てくるようになります。
発語を求める前に、十分に聞かせてあげることです。しかも、穏やかに、さらっと。

その心地よい言語環境が、いっそう発語の成長を促します。

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1991.~数を感じる~

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 それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。

 ・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
 

◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ『足し算?引き算?』(9月2日)
・・・買い物の文章題では、いろいろな四則計算が出てきます。何算で解くのか、悩むところです。
   でも、絵を描いてお店屋さんを想定してみると・・・。

その途端、「これ、たし算だよ! 絶対、たし算!」と生徒さんの顔はぱっと輝いたそうです。

面白いですね。この生徒さんの理解において、
「1980円のシャツと350円の靴下を買いました。代金はいくらでしょうか」と文章題を読んだ時と、
品物の絵を描いて、値札をつけて、「これと、これをください。おいくらですか?」と尋ねられた時とで、どんな変化が起きたのでしょう。

ひとつに、文章の具現化。ここがスムーズに行われれば、文章題の理解は可能です。
もうひとつは、記号を含める数操作の理解。ここに問題があるとすれば、文章の理解ができたとしても、文章題を解くことはできません。

具現化された途端に、「これ、たし算だよ!」と理解できたこの生徒さんは、
少なくともこの段階では後者の問題はなさそうです。

数を感じる力を育てる、この辺りが特殊教育の課題であり、面白いところです。

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