2068.~周辺から~

2068.~周辺から~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。
 それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。

 ・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
 

◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ「漢字、楽しくなっちゃった」(12月1日)
・・・小学校4年生のTくん。鋭角に曲がる漢字でイライラしてしまうことが多くありましたが、
   漢字そのものを書かずに、様々たくさん練習をこなしたところ、テストで減点されなくなったそうです・・・。

宿題のプリントには、塗りつぶすほどにたくさん漢字を書き重ねた後があったそうです。
しかも、楽しくて楽しくて、書く手が止まらなかったようです。

急がば回れ。書けない漢字があるとその文字ばかりを書かせたくなりますが、一旦そこを離れたこと。
それが良かったですね。生徒さんにとっては、何の練習なのか分からなかったかもしれませんが、
苦手意識や、「また、漢字!?」という気持ちから解放されただけで、ずっと課題の習得率は高まります。
また、書けなかったことの原因となっている基本的技術が獲得されれば、他の漢字もずっと書きやすくなるはずです。

課題の中心を意識しながら、周辺からアプローチしたことによって、
苦手となりそうだったことを”楽しい!”にさせることができましたね。
やがて、”得意!”になることでしょう。

そして、他の教科にもきっと良い効果をもたらすことでしょう。

造形リトミック研究所
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公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/

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2067.~自己評価~

2067.~自己評価~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
 

◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ「少し改まって」(11月30日)
・・・Aさんと、面接の練習をしました。普段とは違って少し身を乗り出すくらい真剣に耳を傾け、言葉を選びながら、
   きちんと応えようとしているのです。少し改まった気持ちになるのはいいことですね・・・。

「講師は心底うれしくなってきて、Aさんも、ますますいい笑顔になってきて、
 幸せなひとときになりました」、とのことです。

ここ、という時に、照れずに真剣に取り組めることはすばらしいですね。
ある意味、自信があるのでしょう。
適正に自己評価ができている、とも言えます。

ともすると、自己評価が過分に低くて、
本当の自己をうまく出せないケースもあります。

すると、過度に照れる、投げやりになる、正面から向き合わない(ex.パスです)、というような
行動が現れます。残念ながら、何か小さなコンプレックスの裏返しです。

でも、個別で、また集団でと、柔軟に対応することによって、また講師が心から評価することによって、
心理的課題は緩和されていきます。

そんな彼らが、先日の本番で力を発揮することができたことを願っています。

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2066.Elephas サタデーブログ ~「11月第4週:今週の心に残ったE・Blog」~

2066.Elephas サタデーブログ ~「11月第4週:今週の心に残ったE・Blog」~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

11月第4週のE・Blogは、みなさまは、いかがでしたでしょうか。

今日は、都立職業学科の適性検査当日です。
お天気は終日晴れの予報、良かったですね。

さすがに今週は、受験にまつわる記述が3日続きました。

「問題を解くとき、解き方を導く先生の声が聞こえるから、自分でできちゃうの」
「面接の練習で、自分を動物にたとえると?」
「もうすぐ受験勉強も終わりだぁ!」

この4月からの8か月間ほどをふり返られると、
それぞれのご家庭にもいろいろな出来事や気持ちの流れがあったことでしょう。

きょうが終われば、まずはひと段落。
昨日のブログに講師が書いていました、
「早く心から言ってあげたいものです、”お疲れ様”と」。

合否によって、また新しい歩みが始まりますが、一息つきましょう。

受験に限らず、中学生以上、高校生、成人となると、
人生のまた新しいステージがひとり一人の生徒さんの課題となって現れてきます。
幼少期から教室に通われるたくさんの生徒さん方が、今、それぞれの場面を迎えています。

親御さん、ご本人がそれを受容し、また越え、一回りおおきく成長されるよう、
教室と私たち講師の課題もまた一段新しいステージを迎えています。

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2065.~目標に向かって~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ「試験本番」(11月27日)
・・・都立職業学科、明日がいよいよ本番の試験です。頑張ってきた生徒さんたちの努力が報われ、
   彼らが解放されるのだと考えると、教える側としても何か感慨深いげなものがあります・・・。

教室では、いろいろな言葉が行き交います。そのひとつ、
「もうすぐ受験勉強も終わりだぁ!」。

生徒さんの言葉を講師がすくい取り、blogの記述となりました。
この言葉、私たち講師もかつて何度となく口にしたものです。
ですからその気持ちが本当によく、わかります。

何十年という時間的の隔たりのある講師もいれば、ついこの間のことである講師もおります。
受験というものは、本人とってもご家庭にとって、私たち講師にとっても、
心的負担の大きいことは否めませんが、
ひとつの目標に共に向かっていけることはそれ以上に大きなものを得ることができます。
最もすばらしいのは、数か月以上に及ぶ受験の経験を通して、
生徒さんが自己認識を高め、大きく成長されることです。

都立職業学科の適性検査は、いよいよ明日。

もう一息ですね、頑張っていきましょう!

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2064.~ユーモラスに~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ「自分を動物に例えると?」(11月26日)
・・・面接の練習で、そう少し面白い質問をすると、皆さんよく考えそれぞれの答えがありました。
   しっかり質問を聞いて、慌てないで答えを考えられるようになりました・・・。

生徒さんの答えをそのまま引用させていただきましょう、

「ライオンです。元気だからです。」
「カメです。一生懸命コツコツ努力するからです。」

なるほど。
よく、答えが浮かびますね。
皆さまだったら、いかがでしょう。

ユーモラスな質問には、ユーモラスに応える。
しかも、自己を肯定的に認識しているところもすばらしいですね。

これらの2点は、一夕一朝ではなかなか身に付かないものです。
日頃のゆとりが大切ですね。

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2063.~リズムで導く~

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ「先生の声が」(11月25日)
・・・教室では、歌に合わせて絵を描いたり九九を覚える生徒さんが多くいらっしゃいます。
   中3のT君には歌ではありませんが、解き方がリズムになって彼の頭に残って、彼の手を導いたなら、こんなにうれしいことはありません・・・。

彼の言葉をそのまま引用させていただきましょう、

「初めはさあ、”わかんない問題は嫌だなあ”って思ったんだけど
 今はさあ、違うんだよ。
 模試でも”どう解くんだっけ?ここは引けないから~”って
 俺じゃなくて、先生の声が頭の中で聞こえるの。
 ”60借りてきて~”って言うからさ、自分でできちゃうの」。

すばらしい成果ですね。

彼は、実は分かっていたのです。
混沌としていたことが、講師のリズミカルな言葉かけできれいに整理されたのでしょう。

リズムの効果と講師との信頼関係のなせるところですね。

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2062.~自己の外に基準を持つ~

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ「時間を意識」(11月24日)
・・・「早く!」「急いで!」というと焦ってしまいますが、「あと3分」「○分までにやろう」と
具体的な時間を示すと、段々と時間を意識することができるようになってきました・・・。

高校1年生のD君。校内実習のライン作業で、
グループのペースを崩さずに自分の持ち場を担当することができた、とのことです。

「早く!」「急いで!」という言い方は、注意されているかのようにも受け取られてしまいますが、
具体的に時間や時刻を示せば、自身の中に目標を持つことができますね。そして目標が明確であれば、
その目標に向けて自信をコントロールすることができます。

時刻、時間という、自分の外にあって刻々と変化する基準を持つことは、他の行動面においても
良い変化をもたらすきっかけとなる可能性があります。

D君のケースとは別に、
固執性は、自己のうちにある基準が外にある基準よりも大きく勝って上回っている場合に生じるものです。
時刻、時間に限らず、外にある基準を意識し受容できるようになることは、
固執性を緩めるきっかけとなり得ます。

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2061.~自身の言葉で~

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ「やる気出てくる!」(11月23日)
・・・「やる気が出ないけどやらなきゃっていう時、Sくんはいつもどうしてる?」
   「僕はね、怒るんだ。怒って怒りまくっているうちにやる気出てくる。」・・・。

Sくんの晴れない顔で始まったある日の授業の冒頭で、こんな会話があったそうです。

”怒りまくる”って、一体どんなふうに怒りまくるのでしょう。
その様子と度合いによっては一考が必要かもしれませんが、
自分で自分の気持ちをおさめる手段を持っているのは、とても良いことですね。
講師の不意の質問に、しっかりと答えられたことも大したものです。

そんな冴えたやりとりをしているうちに、その日のSくんは気持ちが晴れたようです。
自分を見つめるもう一人の自分がいること。
Sくんがそれに気づいているかどうか分かりませんが、講師の穏やかな問いかけが、
Sくんからそのような発言を引き出し、Sくんにそれを自身の言葉で語らせたさせたことは確かです。

言葉にすることによって、自身が気づかなかったことを確認することができます。

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2060.Elephas サタデーブログ ~「11月第3週:今週の心に残ったE・Blog」~

2060.Elephas サタデーブログ ~「11月第3週:今週の心に残ったE・Blog」~
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11月第3週のE・Blogは、「教える立場」(11月16日up)。みなさまは、いかがでしたでしょうか。

このブログを機に、
注意や、叱るタイミングについて、少し整理してみました。

誤った行動に対して注意した方が良いのは、本人がそれを悪いと気づかずに行っている場合です。
例えば、
・友達の体のことを口にする(背が低いね、太ってるね…)
・友達の文房具やおもちゃを勝手に使う
・よその家で冷蔵庫を勝手に開ける

これらは、悪いと思わずに行っていることですから、良くない行動であることをやさしく教えましょう。
状況や場の空気が読み取れない場合、他者を他者として十分に把握できていない場合に起きる誤りです。

次に、
・自分ばかり話している
・大人同士の話を遮る
・立ち歩いたり、走り回ったり、高いところに登ったり

これらは、いけないとは分かっていながらつい悪気なく行ってしまう行動です。
その場でその行動に気づかせ、穏やかにその都度、くり返しstopまたは静止を促しましょう。

叱る側として最も気をつけたいのは、次のような行動に対してです。注意したり叱ったりするのが妥当ではない行動の例です。
・友達に悪口を言う(これは先の例とは異なります。悪口は、悪いと知っていて言うものですから)
・友達に手や足を出す
・友達のものを隠したり、わざと壊す

このような行動の時、叱るのは適切ではありません。これらの行動の背景にある心理的状況を探り、その原
因に対してアプローチしなければ、事態は解決しません。「そんなことしていいと思っているの?」という
問いただしも、不適切です。本人は、冒頭に示した例とは違い、悪いということは重々承知しているのです。
そこで、責めたてると、ますます孤立して状況は悪化します。

問題行動については、周囲も感情的になりがちですが、どこかに冷静さを持ち合わせておくことが大切です。
この3分類が、少しそのお役に立てれば、と思います。

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2059.~踏み出す力~

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◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ「もう平気だよ」(11月20日)
・・・先月入会されたRくん、授業の時に新しく出来るようになったことを教えてくれます。
   「高い階段も、もう平気」「絵嫌いだったけど、最近楽しくなったよ」と・・・。

授業での楽しい体験や思いが、気持ちを強くしてくれたようですね。
これまで、今ひとつ手や足が出なかったことにも、「えいっ」と一歩踏み出す力を得ることができたのでしょう。

楽しい体験を一回、一回と毎回積み重ねることによって、その力はいっそう確実なものとなっていきます。
そうすると、意識しなくても、自然にいろいろな状況や出来事に対応できるようになってこられます。

”楽しい”とか”できた”、という満足感が得られる体験は、自己意識を変えるほどに大きいものです。
満たされる、充実という言葉にも置き換えられるこの体験は、地から水を得た植物のように、
自身を心身ともに内から満たしてくれます。空に向かってのびやかに生長すれば、陽光のめぐみによって
いっそう生長が促されていきます。

またひと月後、さらにその後のRくんが楽しみですね。

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