3301~ここで焦らず~

3301~ここで焦らず~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「作文、仕上げに」(11月8日)~

おはようございます。国立北口教室の鵜澤です。

高校受験を控えたTさん。最近の授業では、作文に取り組む時間が長くなりました。

「地震に備える」という題材では、学校での避難訓練の様子を詳しく話すことができました。

そこから講師が質問を重ね、「まだ経験したことのない大震災のために、前もってどんな準備をしたら良いか」という文章を組み立てました。時間はかかりましたが、Tさんはあきらめずに作文を完成させました。

試験日まで、焦らず粘り強く学習してほしいと願うと同時に、講師としてしっかりと伴走したいと改めて感じた授業でした。

 

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◇ワンポイント・メッセージ◇

一日、一日と、時間を惜しむように、受験生の皆さんは学習の仕上げに取り組んでいます。Tさんの課題は、作文の仕上げ。中1の時から模擬試験に挑戦し、長期スパンで頑張ってこられました。課題への取り組みや、面接時の真摯な態度はもう立派なものです。後は、言葉を正確にとらえ、正確に対応することです。ここで焦らず、じっくりと取り組んでいきましょう。まだ、2週間以上あるのですから。風邪を引かないように、十分休息をとりながら進めていきましょう。

 

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3300.~形から~

3300.~形から~

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 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「両手が自然に揃うこと」(11月7日)~

おはようございます。国立北口教室の今村です。

初めてお会いした生徒さんとの体験授業でいつも最初に感じること、それは、

筆具を持つ手と反対の手が、机の上に出ないことです。

「はい、反対の手を出して…」と促すと、直ぐに手を出しますが、

その手をどこに置いたらいいのか戸惑う様子が見られます。

課題に取り組むうち、直ぐに引っ込んでしまうその手をその都度、机の上に呼び戻します。

教室に何年か通っている生徒さんたち、自然に両手が机の上に出ています。

プリントを解くときは、プリントを押さえ、絵を描くと時も、

絵の具で彩色するときは、濡れていないところを上手に選んで画用紙を押さえています。

とても簡単なことですが、両手が自然に揃うこと。

それは前向きないい授業に欠かせないことだと思います。

 

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◇ワンポイント・メッセージ◇

そうですね、両手が揃うことはとても大切ですね。学習態勢、と申しますが、学習に向かう気持ちと姿勢、双方の揃うことが大切です。形から入る、ともよく云われますが、姿勢や手の位置は形。形が整うことにより気持ちも入っていきます。そうすれば、学習効率も上がり、学習効果も高まります。「左手(右手)は?」「押さえて」と、気持ちよくリズミカルに声掛けしてあげましょう。そして上手にできているときに、褒めてあげましょう。

 

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3299.~学習態勢作り~

3299.~学習態勢作り~

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 ~今日のElephasブログ:「さあ、せんせい、はじめようよ」(11月6日)~

おはようございます。国立北口教室の御供です。

小学1年生のTくん。

今、Tくんは来室され手を洗うとひとりでブースに入り、

「さあ、せんせい、はじめようよ」と言いたげなお顔で椅子にちょこん座って開始を待ちます。

講師は「こんにちは。今日は、ぶどうの絵を描こうね」などと言って授業を始めます。

実はご入会当時はトイレを見に行ったり、待合室のソファーに座ったり・・・授業中にブースを出ることが度々ありました。お母さまの手を引いて、一緒にブースに入ることも。

それが今は、一度もブースを出ることなく学習に取り組めるようになりました。

机に向かってフェルト教材やパソコンのワンタッチ教材、ホワイトボードなどを使って少しずつ学習していかれるようになってきたTくん。平仮名や数字をどんどん吸収しています。

壁に貼った大きな紙に、バンザイからの「たてせん すーい」や「ぐるぐる かいてん」、

救急車と消防自動車のイラスト弁別も名前文字のマッチングも壁に用意をしたことが思い出されます。

あせらず待つこと、そしてあきらめないこと・・・Tくんの歩幅で、進んでいきたいと思います。

 

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◇ワンポイント・メッセージ◇

Tくん、学習態勢が整ってきましたね。Elephasに通い始められて一年余り。かつては、ブースに入るとダダダッと玄関の方にも飛び出していくような状態だったと聞いていました。これで学習は成立するのだろうかと、親御さまも心配されたことでしょう。でも、学習態勢を作ること自体が“学習”です。ブースにいられる時間が延びた、ブースを出る回数が1回でも減った、講師と目を合わすことができた、ご挨拶ができた・・・、これらの小さな変化を一つひとつ親御さまにお伝えし、成果として評価していきます。そして、子どもを大きく褒めてあげます。小さな変化への気づきと喜びが、講師にとっても親御さまにとっても「これでいいのだ」と待つことへの確信と勇気となります。

 

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3298.~岡目八目的に~

3298.~岡目八目的に~

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 ~今日のElephasブログ:「1分30秒は何秒?」(11月5日)~

おはようございます。越谷教室の田中です。

A君の課題は、時間換算の問題。

講師の「1分30秒は何秒ですか?」の質問に対して、

考える前に「わかりません」と言ってしまう時もありました。

易しいものから少しずつ一緒に考えてみよう、と誘導しても難しい顔をするので、

「先生が独り言を言いながら考えてみるから、A君は見ていて」と方針を変えました。

「1分は60秒だから…あれ、この後どうしたらいいのかな」等と言いつつ、

四苦八苦しながら何問か解いていく様子を、しばらくの間A君はじっと見聞きしていました。

ある時わざと間違えてみました。

「1分は60秒で、60-30だから…」と言ったところで、「違うよ、60+30だよ」の声が。

「あ、そうだったね。気付いてくれてありがとう。残りの問題も先生が間違ったら教えてくれる?」と

一緒に解く、最初にヒントを聞いてから一人で解く、ヒントなしで一人で解く、と進んでいきました。

以前全くできなかったプリントをスラスラと解けた時に、思わず大きな声で

「A君覚えている?それは前にできなくて悔しかったプリントだよ。すごいね、一人で解けたんだよ、頑張ったね」と言ってしまったら、

A君も覚えていて「やった!」と大喜びしました。

A君の「難しいけれど解けるようになりたい」という気持ちが実を結び、大きな自信につながりました。

 

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◇ワンポイント・メッセージ◇

A君、頑張りましたね。講師の導きも良かったですね。生徒さんが苦手意識を持っているときに迫らないこと、ここがポイントです。講師がつぶやきながら解く様子をA君は眺めていました。どのように考えるのか、を岡目八目的に眺めていました。安心した状況で客観的に眺めていたので、A君は解法を体得出来ました。この岡目八目方式、理にかなっていますね。

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3297.~成果の要因は~

3297.~成果の要因は~

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 ~今日のElephasブログ:「ひとりでタイピング」(11月4日)~

おはようございます。越谷教室の森田です。

高校1年生になったT君、今年に入ってからはパソコンのタイピング練習を始めたことを

2月のブログでもご紹介させて頂きました。

今では数字は1から10まで、Tくんひとりでタイピングが出来る様になり、

10月のカレンダーは10日までT君がタイピングして完成出来ました!

自分の名前も、キーボードに名前の文字だけ大きく貼ってあるシールを頼りに少しだけ誘導すると、

ひとりでタイピングが出来る様になりました。

また、自ら一文字入力すると画面をみて、タイピングした文字を確認もしています。

本当に、素晴らしい成果です!!

そして、最近では、名前以外の文字もタイピング練習しています。

先週は、ひこうき、くるま、ふね、なども練習しました。

T君がタイピング出来る文字がどんどん増えて、キーボードがシールで一杯になるのがこれからの、

T君と講師の新しい目標です。

頑張り屋さんで努力家のT君なら、必ず達成出来ると思っています。

キーボードのシールが毎回増えていくのが本当に楽しみです。

 

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◇ワンポイント・メッセージ◇

T君、すばらしい成果ですね。タイピングの上達も然ることながら、学習態勢に充実感が出てきたことが何よりです。Elephasの教室と講師に慣れてこられたこともあるかとは思いますが、それよりも何よりも、上達の要因は課題の適切性と講師の対応の適切性に求められるます。生徒さんがやりがいを感じられる課題、気持ちを入れられる課題であること、また自身の力が講師に信頼され、丁寧に対応されることが、学習へのモチベーションを大きく上げてくれます。

 

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3296.~生涯発達~

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 ~今日のElephasブログ:「鼻歌、歌いながら」(11月2日)~

おはようございます、越谷教室の西です。

I さんは最近、ますます文字、数字を大変良く見るようになり、文字のマッチングがほぼ確実に出来てきました。

その時の表情はとても楽しそうで、ニコニコしながらマッチングしていきます。

「良く出来ました、出来ていますよ」の講師の声に、I さんはにこやかに笑顔を返してくださいます。 

そんな瞬間が講師としても大変嬉しく、楽しい時間です。

お母さまのお話によると、来室の時駐車場から教室までを、鼻歌を歌いながら来られる時もあるとのこと。

いつも生徒さんに楽しいと思って頂けるような、学習プログラムを準備していきたいと思います。

 

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◇ワンポイント・メッセージ◇

I さんは、社会人の生徒さんです。年齢が高くなっても、新たな力を獲得できていくことはすばらしいことです。これまで、一歩一歩地道に歩を進めてきました。目に見える成果がない時期も、講師はまだ見えぬ成果を感じながら、そしてそれを親御さんに伝えて共に喜びながら、そして生徒さんは毎週の授業を楽しみながら。“発達”の概念はかつては身体の成長を伴う誕生から青年期頃までを対象としていましたが、今では生涯に亘るものとして捉えられています。社会人、成人から、また新たなスタートです。気持ちが、膨らみますね。

 

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3295.~気持ち充実~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

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 ~今日のElephasブログ:「作文」(11月1日)~

おはようございます。相模原教室の吉野です。

Sくんは6年生になってから電車を使いひとりでここに来ることが多くなりました。

学校から帰ると自分で支度をして自宅を出てくるそうです。

しかも到着時間に余裕がありその行動力に感心します。

授業もよく頑張っています。

30文字の作文に取り組んでいますが、思いつく言葉がたくさん出てくるようになりました。その中で文を組み合わせたり大事な所を選び出したり表現の仕方を整えたりし、最終的にはSくんらしい作文が仕上がります。

毎回どんな作文になるか講師も楽しみです。

 

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◇ワンポイント・メッセージ◇

Sくんの生活力、行動力が、授業にも表れているようですね。作文に熱心に取り組んでいる様子、すばらしいですね。生活の充実は、気持ちの充実でもあります。気持ちが充実していれば良い循環が生じ、ますます学習の成果も上がることでしょう。

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3293.~うれしさの経験~

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 ~今日のElephasブログ:「早く見せたい!」(10月31日)~

おはようございます。相模原教室の安倍です。

入会して半年の小学2年生のSくんのお教室での一番の楽しみは、お勉強を頑張った後、歌唱造形の電車の絵を描くことです。

入会当時は直線も円も描くことが難しく、エレファースで「よこせん」や「まる」を練習していくうちに、

大好きな電車が自分で描けるようになりました。

絵画展に出す大きな「蒸気機関車」にもチャレンジしました。

お母さまは「そんな難しいの描けるの?大丈夫かしら?」とご心配の様子でしたが、

初めての大作が完成。

「早くパパにみせたい」「じいじやばあばに見せたい」と大感激。

作品がもどってきたら、お部屋に飾ってもいきましょうね。

 

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◇ワンポイント・メッセージ◇

Sくんの大作『蒸気機関車』、きっと誰もが見たいことでしょう。Sくんの言葉には、描けること・描けたことの嬉しさがあふれていますね。この純粋な経験、感覚を大切にしたいものです。誰かと比べて上手いとかではなく、年齢の基準に照らしての評価でもなく、自身の感情としての喜びの直接的経験。これは、何かに取り組むこと、学ぶこと、表現すること、創り出すこと、の原点ですね。

 

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3292.~基礎をつくる~

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 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「作りた~い!」(10月30日)~

おはようございます。相模原教室の北村です。

小学1年生のTくん、学校生活にも慣れてきてエレファースにいつも元気に通ってこられます。

その日の調子によって、やる気満々の日もあれば、

まだ少し国語や算数に苦手意識があるために気が乗らない日もありますが…。

講師としては、学校の授業についていけるように、

教科学習にコンスタントに向かい合えるようにと願っておりました。

そんなある日、Tくんはディスプレイの工作を見て

「ぼくもこれ作りた~い!」と言い出します。

「よし!今日やるこくごとさんすうのお勉強の合間に作ろうか。」

その日のTくんは工作を楽しそうに行い、前後の教科学習にも集中して取り組み、とても充実した楽しい一時間になったのです。

それまでは講師も、少しでも教科学習を先に進めなくては・・と工作や描画は少し後回しにして授業の計画を立てていました。

工作は工程が楽しいだけでなく、作り上げた達成感が喜びや自信になるので、改めてその意義に気付くことができました。

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◇ワンポイント・メッセージ◇

Elephasで行っている絵画や工作は、造形リトミックメソッドに基づくプログラムです。学校の教科の図工は他の教科科目と同列に並ぶ実技教科ですが、造形リトミックは他の教科の基礎として位置づけられるものです。生徒さんは楽しみながら、しかし講師としては明らかな目的を見出しながら、造形リトミックを実践しています。造形リトミックは、教科学習の基礎をつくるための教育方法です。

 

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3291.~柔軟に~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「たのしい~、たのしいね~」(10月29日)~

おはようございます。相模原教室の小口です。

ある生徒さんとの授業風景です。

「たのしい~」「たのしいね~」、

感情を自然に言葉で表すことができるようになり、うれしい限りです。

時には歌唱の歌詞に「どうして~?どうして~?」と質問があり、

「え~っ!そこ~?」と説明しにくい質問に講師は困惑。

また、「これやりた~い」の言葉に「おっ!いいね~」と内心「やった~」と思い、

「じゃ、やろうね~」の声かけに、「やんな~い」…。

「きたきた~いつものパターン」「じゃ、先生がや~ろう」と言うと…、ここから先は、運!

「私がする~」(やった!) or「うん、先生やっていいよ」(残念!)

それでも、最後までいっしょに課題を進め、「たのしい~」「たのしいね~」。

また次回へ続く・・・
先生になりたくて先生のまねをして話し、「あらっ?いつのまに覚えたのかな~できてる~いつも講師がしているこんなところまで見てたんだ~」と感心。

一瞬一瞬の「たのしい」の積み重ねに生徒さんの成長を感じています。

 

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◇ワンポイント・メッセージ◇

まだまだ、気分が優先している年少な生徒さんとの授業ですね。講師は、授業の行方や対応の仕方を決めつけずに、生徒さんの気分の流れに合わせながら授業を作り上げていきます。ですから、授業は「たのしい」「たのしい」と進んでいく、・・・。しかしそれでいて結果的には何かを獲得させていっている。講師は柔軟であることが必要ですね。

 

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