5427.~個々の認知構造に~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室Elephas(エレファース)・朗豊ゼミナール・オンライン個別学習塾「積塾」・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
今日のElephasブログ:「割合 アプローチを変えて」(10月26日)
おはようございます。Elephas中野坂上教室の梶谷です。
U君は努力家の中学1年生、割合の復習に取り組みました。
割合の学習は、多くの生徒さんが難しさを感じる単元です。
一般的には「もとにする量」「比べる量」「割合」という言葉の関係を整理していくのですが、これらの言葉自体が理解しづらく、つまずきやすい場面が多くあります。
U君も以前は同じように苦戦していましたので、今回はアプローチを変えることにしました。
「○は△の何倍か?」という考え方は日常生活でもよく使われるため、比較的なじみがあります。
そこで、この「何倍か?」がそのまま「割合」であることを確認し、「割合」や「%」という言葉を「何倍(掛け算)」に置き換えて考える練習をしました。
例①:100mlの20%は? → 100mlの0.2倍は? → 100×0.2
例②:20mlは100mlの何%か? → 20mlは100mlの何倍(x)か?
→ 100×□=20 → □=20÷100
例③:20mlは全体の20%。全体は何mlか? → 20mlは全体(□)の0.2倍 → □×0.2=20 → □=20÷0.2
U君は「20%が0.2である」ことを理解しており、また □を使った式の変形も学習中だったため、この方法は抵抗なく受け入れられました。
何事にも一生懸命取り組むU君は、少しずつ□を使った式を自分で作れるようになり、解ける問題が増えることを嬉しそうに感じている様子でした。
同じ「割合」の内容でも、生徒さんの理解状況に合わせてアプローチを変えることで、理解のしやすさや深まり方が大きく変わることをあらためて感じました。
(U君との学習では、□ではなく、「X(エックス)」で表記しましたが、かけ算の「×」と紛らわしいので、本ブログでは□で表記いたしました。)
◇ワンポイント アドバイス◇
「理解状況に合わせる」、このことを創設者の玉野良雄は、「子どもの認知構造に翻訳する(ブルーナー)」と申していました。〇割、〇%を「〇倍」という言い方に置き換える。これが、認知構造への翻訳ということです。感覚的に理解できている「何倍」という表現によって、「もとにする量」「比べる量」「割合」という用語を使わなくても割合の概念を獲得させることができます。U君は、その成功例ですね。
