
77.楽しく宿題!(5)
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」
造形リトミック教育研究所
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*新しく知るからのパートナー
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おはようございます。
宿題を楽しくこなすのにはどうしたらよいでしょうか。具体的な課題を想定して、気楽に考えていきましょう。
今日は、「音読」。国語の宿題に、よく「音読」が出されます。宿題にならなくても行っていただきたい、大切でしかも楽しい課題です。
1)国語の教科書も、まずは本の読み聞かせのように読んであげましょう。大体のストーリーや登場人物がわかっていれば、お子さんが読む段になっても未知のものを読むよりはるかに取り組みやすいものとなります。
2)文字の拾い読みの段階でしたら、読む量を短めにしましょう。場合によっては、一段落だけでも結構です。その段落を数回繰り返して読みましょう。3回なら3回と決め、一回ごとにブロックを並べていくなど、あと何回読めばよいのか見てわかるようにしましょう。
3)模倣で読ませましょう。お母さんが読んだ後、お子さんがまねをして読めばよいのです。お子さんの学習段階に合わせて、文節ごとの模倣にするのか、文ごとの模倣にするのかを決めましょう。そして、とにかくなるべく声を楽しくたくさん出させましょう。教科書を目で追い、読むことが苦ではなくなり、やがては読むことが楽しくなるように。
4)お子さんも、はっきりした発音で読めれば読めるほど音読が楽しくなります。しかし、「もっとはっきり読みなさい!」と言うだけでは指示が漠然として、お子さんは戸惑います。そしてお互いにストレスがたまります。
教科書に印をつけて、はっきり読ませたいところを明示しましょう(一文で、一箇所くらいと少なめに)。良い発音をお手本で示しましょう。
※教科書は書店で注文できます。ご家庭に音読用の教科書があれば、自由に書き込みができます。ごほうびシールも貼れます。
5)音読をしたかどうか親御さんが○をして、学校に提出するような形の宿題が時にあります。そんな場合は、お子さんのそのときの力に合わせて、聞く(読み聞かせ)・書く(書き取り)・読む(模倣または音読)のいずれかができたら、○としましょう。
音読、つまり声を出すことは歌と同じくらい楽しいことです。しかし、つっかえながら、叱られながらだと誰でも嫌いになってしまいます。すらすら読めるように、音読が好きになるように、模倣からはじめるのは遠いようで近道です。
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