64.生活にリズムを作る(9)さあ、宿題!

知的障害・発達障害教室の造形リトミック教育研究所

64.生活にリズムを作る(9)さあ、宿題!
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」
  造形リトミック教育研究所  

*楽しいからのパートナー
*新しく知るからのパートナー
*ちょっと簡単からのパートナー  

 おはようございます。

 おやつを食べたら、今度は宿題です。「甘いものを口にすると元気がわいてくる」と新聞(読売新聞11月7日日刊)にもありましたが、調子のあがってきたところで、宿題にしましょう。

 宿題への切り替えがスムーズに行けば問題なし。もしそこで滞ってしまったら、どうしたらよいでしょう?

 机の上、テーブルの上はきれいに片付いていますか?片付いていたら、本やノート、鉛筆箱など、勉強用具を用意しましょう。用具がそろっていなかったら、ことばがけをして促したり、少し手伝って用意を整えましょう。お子さんが乗ってくるまでは、促しや援助を繰り返しましょう。

 人は誰でも、疲れているときや苦手な課題に対しては、ついつい腰が重くなります。宿題への取り掛かりの遅いお子さんもその一例です。

 そんな場合は、取り掛かれるきっかけを作ってあげましょう。
・ノートやプリントを目の前に広げてあげましょう。
・算数だったら、一問目は一緒に解いてあげましょう。
・国語の朗読だったら、最初の行を読み始めてあげましょう。

 少しでもきっかけが与えられれば、思考や動きは流れ出します。皆さんにも、そのような経験があるのではないでしょうか。

 たとえば疲れていて夕食の支度が億劫になったとき、誰かがほんの少しでもやり始めてくれると、さあっと立ち上がってできることがあります。やりたくないなと思う片付けも、誰かが一緒にやってくれる、少し手伝ってくれるだけで、さほど苦なくできてしまうことがあります。

 お子さんの宿題も同じです。最初に少し援助することは別に甘やかしでも何でもありません。「やる」「やらない」「ぐずぐずしないで!」ともめるより、ほんの少し援助してあげて、さっとやり終えた方がよほど効率的ですし、効果的です。

 「宿題なんて簡単だ」「すぐできちゃった」という印象を体験的に持たせることがコツです。苦手意識から解放されれば、やがてひとりでも取り組むようになります。

 また、宿題が気持ちよく終われば、次の行動の流れもよくなります。親子お互いにストレスを軽減させ、良い関係で気持ちよく過ごしましょう。

造形リトミック教育研究所
>>ホームページ http://www.zoukei-rythmique.jp/
>>お問い合せメール 

なかのひと

nan

「楽しい」からの出発カテゴリーの記事