44.どんな時に楽しいか?(1)「わかる」:学習体制を作る
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」
造形リトミック教育研究所
*楽しいからのパートナー
*新しく知るからのパートナー
*ちょっと簡単からのパートナー
おはようございます。造形リトミック教育研究所の玉野 摩知佳です。
「わかる」ことは楽しいのに、「わからない」ことはストレスになります。昨日は、彼らを「わかる」ことから遠ざけているのもの、その原因を考えてみました。
今日は、原因の1)「学習する体制ができていない」について:
ならば、「学習する体制」を作りましょう。そのためには・・・
まず生活のリズムを見直しましょう。1日のどの時間帯ならば学習が可能か。疲れていない時間帯、周囲も落ち着いている時間帯、どなたか付き添ってあげられる時間帯。一日の生活表を作って、お子さんと一緒に考えましょう。
お子さんも、大人の都合で「さあ、今から勉強よ!」と突然言われるより、心積もりができてスムーズに学習に入れるでしょう。時刻や時間を体験する学習にもなります。
次に、お子さんは1日にどのくらいならば学習が可能か、考えて見ましょう。5分・10分・15分・30分・1時間、それ以上。無理をしないことです。短い時間から始めましょう。はじめは学習に向かう習慣を作ることが目標ですから。
プリントを1枚とか、学習の量で決めても良いでしょう。
さらに次に、どこで学習するか部屋やコーナーを考えましょう。整理整頓して、座ればすぐに学習できる場所を考えましょう。しかも、その場が好きになるように工夫しましょう。
「ここがあなたの場所ですよ」ということを暗に明示し、さらに楽しくて好きな場所になるように、お子さんの好きなものの絵や写真を貼ってあげましょう。また好きなものをワンポイント置いてみるのもよいでしょう。いずれも学習の妨げにならない程度にです。お子さんと楽しく場所作りをしましょう。
消しゴムがひとつ新しくなっただけでうれしかっっというような思い出はありませんか?何でもいいですから学習への気持ちをそそるものをひとつ新調しましょう。安いお店を利用して買い物学習もかねて、お子さんの気に入ったものを選びましょう。
このように、まず準備の段階からいっしょに楽しく行うことが大切です。ここで決して叱ってはいけません。小言もいけません。
それでは、スタートしてみましょう!
造形リトミック教育研究所
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