396.なぞなぞ考

396.なぞなぞ考
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所

 造形リトミック・メソードの「歌唱造形」は、日本の伝統遊び「えかき歌」を科学的に方法論化したものですが、伝統遊びには学ぶべきことが多々ありますね。きのうブログを書きながら、「なぞなそ」の面白さも改めて感じました。

 誰かからなぞなぞで、「・・・・するもの、なーんだ?」となぞをかけられたら、ちょっとドキドキしながらも一生懸命考えます。その間はドキドキしますが、答えられれば歓声をあげて喜びます。わからなければ教えてもらって、「あっ、そうか」と納得します。

 そして今度は、誰かから聞いたなぞなぞを自分が他の人に問うてみます、「・・・・するもの、なーんだ?」と。自分が答えを知っていて、相手が一生懸命考えているというのは、何とも優位に立てます。相手が考えている間、こちらはワクワクしながら待ちます。

 相手が答えられたら、「あたり!」と言っていっしょに喜び、相手がわからなかっりしたら、こちらは心からゆとりを示して、「それは、・・・でした!」と意気揚々と教えてあげます。

 「なーんだ?」という、なぞなぞ独特のリズムもいいもんですね!これもひとつの歌ですね。

「生まれたときは、4本足。さいごは3本足のもの、なーんだ?」こんなのも、ありましたね。答えは、「人間」。生まれたときは、這い這いの4本足で、年をとったら杖をついて3本足ということです。答を聞くと、「なんだーっ」ということも多いのですが、そこがまた面白いところですね。

「下は大火事、上は洪水、なーんだ?」答えは、「おふろ」。今は蒔きで焚くお風呂はイメージしにくいので、このなぞなぞはしだいに消えていくかもしれません。

 子ども達の口を通して言い伝えられてきたなぞなぞ、まさに口承文化のひとつです。

 1対1で遊ぶこともあれば、1対多、また多対多で遊ぶこともあります。気持ちを合わせて、ドキドキしたり、ワクワクしたり。すばらしい、コミュニケーションツールですね。こうして、問いも答えもわかっているものを繰り返し繰り返し、行っていくのです。その時々の、人の反応が面白おかしいのです。

 なぞなぞは、
・かんたんな言葉から、映像をイメージする遊びでもあります。
・ひとつのものを異なる角度から見る遊びでもあります。そのとんち的要素は、比喩にも通ずるセンスです。
・繰り返し繰り返し、記憶して行われる言葉遊びです。

 楽しみながら、私達は知らず知らずのうちにこんな学習をしてきていたのですね。なぞなぞ、見直しました・・・雑感。

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造形リトミック研究所
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