380.テレビニュースから学ぶ(2)
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所
ニュースの映像を通して、日常生活より少し広がった世界や日常生活を大きく超えた世界に接することのメリットについて、昨日お話させていただきました。映像を通してイメージが広がることによって、語彙も広がります。また、その語彙に伴う感情や立場の異なる人の気持ちを理解する力も育まれます。
映像とお子さんとの仲立ちとなるのは親御さんの言葉がけです。名画でも名曲でも解説があると理解や感動が深まるように、ニュースの映像にもお子さんの理解しやすい語彙体系で親御さんが解説をしてあげましょう。説明的であるよりは、「わあ、すごいわね」「たいへんだねぇ」「びっくりしたわね」「きれいだねぇ」「すごいわねぇ」・・・などと共感的な
話しかけの方がよいでしょう。
丸暗記でない限り、学習は感情を動機付けとして、また感情をエネルギーとして営まれています。国語の教科書は読めるけれど、意味を理解し、感じることができないというケースは発達障害をもつ生徒さんに多く見られますが、ものの名前を知識として知っていても、そこに感情が伴いにくいのです。
私達は通常、気持ちを表す言葉だけでなく、ものの名前に対してもイメージや思い出や思い入れなどの独自の感情を込めています。その人固有の部分もあれば、他者と共有している部分もあります。共有している部分があるから、他者と言葉の疎通ができるのですが、また固有の部分があるからその人の個性も出るのです。
「気持ちを育てる」「感情語を育てる」、これらは発達障害の多くの生徒さん方にとっての課題となっていますが、これらを知識として教え込んでも無理が生じます。日々の生活の中で、親御さんが自身の気持ちを動かしながら、少しずつお子さんの気持ちもそれに共鳴して動くように仕向けてあげましょう。
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造形リトミック研究所
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