376.家庭学習は整理から

376.家庭学習は整理から
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所

 東京でもきのうは、雪が舞いました。そんな寒い中、3学期も本格的にスタートしましたね。学期の初めは、学校からの通知のプリントも多いことでしょう。また、授業が進めば、各教科のプリントも増えていくことでしょう。

 よく親御さんから、「通知や教材や提出物の管理ができないんです」「かばんの中がぐちゃぐちゃなんです」という問題があげられます。つい最近もそのお話があり、ひとりの生徒さんと授業の中でさっそくファイル作りをしました。

 市販の透明のビニールファイル(紙ばさみ)に気に入ったイラストを貼ってビニール(ブックカバー用)をかけたかんたんなものです。教室ではパソコンからイラストを出しましたが、イラストは広告や雑誌からの切り抜きでも、絵葉書でも、また折り紙を利用したきり絵でも、自分の絵でも何でもいいのです。

 自分だけの楽しいファイルにすることが目的です。「さあ3学期は、プリントは全部このファイルに入れてこよう!」という気持ちに本人がなれればいいのです。

 ファイルはまず1冊から始めましょう。科目や用途ごとにファイルを分けることも可能ですが、とにかくプリントを鞄につっこまずに、ファイルに入れることから
練習しましょう。「何でもいいので、とにかくそのファイルに入れる」、それだけを約束にしましょう。

そして帰宅して一息ついたら、鞄の中の整理を一緒にしてあげましょう。鞄の中のものを全部出しましょう。教科書、ノート、筆箱、給食の用意、ハンカチ、そしてファイル。そのまま使うもの意外は全部出しましょう。

 教科書とノートは本立てに立てます。筆箱は所定の位置に、洗濯物は洗濯置き場に。そして、ファイルの中身を整理しましょう。まずは親御さんがリードして整理しましょう。ゆっくり説明しながら。最初は、手を動かすのは親御さん主体でいいのです。お子さんにはその様子を見せるだけでいいのです。

 鞄の中をカラにしてファイルの中を整理すること、これが家庭学習の第一歩です。短時間で気持ちよく行いましょう。学習態勢づくりの「1」から始めたいお子さんには、しばらくはこれだけでも十分です。
新学期で、お互いに気持ちがフレッシュな今、新しいことを始めるチャンスです!

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