324.小学校2年生(普通学級)のSくんへ

324.小学校2年生(普通学級)のSくんへ

「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所

 お教室に来られて数ヶ月。少々お勉強には苦手意識を持っているようですが、絵画や工作には相当な集中力。独創性もあって、いつも面白い作品が出来るんです、と担当の先生からも聞いています。玄関に飾ってあった粘土工作の昆虫は、Sくんの作品ですか?重量感もあって、迫力ですね!

 そんなSくんには、お勉強も楽しくがんばれる可能性がとっても大きいと思います。Sくんの作品をとってもほめてくれるご両親と一緒に取り組めば、お勉強もきっと好きになることでしょう。

 国語の教科書を使って、読むことと書くこと。算数の足し算と引き算。20まで数えることが出来ているのですから、足し算はいくつの足し算だってできます。引き算だって、10の中の引き算まで出来ていれば、あと補数の勉強をすれば、いくつの引き算だって出来ます。でも、まずは2桁の足し算と引き算を「かんたん!」と思えるくらい練習しちゃいましょう。

 「補数ってなに?!」・・・「補数は合わせて10になる数」です。数カードを見ながら、歌で覚えちゃいましょう。

 歌と言えば、かけ算も歌で覚えましょう。教室では、パソコンで「かけ算ってなにか」を先生と目で見て、感得・体得のトレーニングを毎週していきましょう。歌で覚えた九九とパソコンの映像がSくんの中で合致すれば、かけ算の文章題だって、「あっ、そうだ!」ってわかるようになりますよ。

 Sくんが3年生になるまでの5ヶ月間、こんな目標をもって「お勉強大好き計画」を立てて取り組んでいきましょう。ご両親と、大好きなお教室の先生と、いっしょに取り組んでいけばだいじょうぶ!

 これからクリスマスがきて、お正月が来るのに来年の春の話なんて早すぎる、と思うかもしれませんね。でも、私はいつも少し先を見ています。桜が咲くころのSくんのことを想像するとわくわくしてきます。

 絵画や工作の力がお勉強の力にも変わっていった先輩がたくさんいますよ!Sくんも「お勉強大好き計画」、今週からスタートしましょう!

 
造形リトミック教育研究所
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なかのひと

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