719. ~「待つ」ことも指導技術です!~

719. ~「待つ」ことも指導技術です!~
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースホームページでアップし、
教室での生き生きとした生徒さんのご様子や講師の創意工夫をお伝えしています。広く皆さまと共有できますように
本ブログでは Elephasブログについてのワンポイントメッセージを加えさせていただきます。
 ・・・・明るく、楽しく、豊かに・・・
日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。

◇ワンポイント・メッセージ◇

Elephas ブログ~「もう適当に描いちゃえ!」~(12月7日):気持ちを調整して、学習へと立て直すことのできた生徒さん

発達障害をもつ生徒さんは、小さな出来事によっても気持ちの安定を崩してしまうことがあります。
耳障りな物音、人の言動、できない、わからないことへの直面、失敗、注意される、干渉される、体調の変化、
環境の変化、予定の変更、予告なしのできごと・・・などがその起因となります。

これらを避けられるように、環境を整えてあげることが必要です。しかし、その配慮には限度がありますし、
出来事というのは予期せぬものであることが常です。

そんな中で生きていく上には、自己調整能力は不可欠です。小さな気持ちの揺れを穏やかにおさめていく経験を
日常的に積み重ねることによってその能力は備わっていきます。

ご紹介のケースでは、やや乱暴な描画になっても責めることなく、好きな色で好きに塗ることを傍観(=許可)したことが
よかったですね。この描画の時間が生徒さんにっての冷却時間となり、描画作業が鎮静効果を生んだのでしょう。
「待つ」ことも、指導の上での大切な技術です。

発達支援教室Elephas・造形リトミック研究所
>>発達障害 知的障害 Elephas/エレファース
公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/

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