939. ~感情と言葉~
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースホームページでアップし、教室での生き生きとした生徒さんのご様子や講師の創意工夫をお伝えしています。広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログについてのワンポイントメッセージを加えさせていただきます。
・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
◇ワンポイント・メッセージ◇
~Elephasブログ『描いた絵を見て解説』(8月8日)~自分の描いたヨットの絵を見て、「ヨットには帆があります。海の上を・・・~
聞かれたことをそのまま繰り返す、いわゆるオーム返しから、
聞かれた内容について単語で答えられるQ&A成立の段階。
それが2語文、3語文と発展し、
定型のやり取りから、次第に場に即した自発語が現れるようになります。
Mくんは、自分の描いた絵を見ながら文章で情景を説明し始めたとのこと。
視覚的なものと言葉が一致し、流れ始めたのですね。
すらすらと言葉が出たことは、どんなにか心地よかったことでしょう。
「ヨットが走る」。
絵の中のヨットは見方によっては、停まっているとも走っているとも見えます。
それを「走る」と表現したのは、感覚的に絵に”走り”を感じたのかもしれませんし、
紋切り型に「走る」と表現したのかもしれません。
しかしこれは、とても大きな一歩です。
やがては、実際の場でもそんな表現が口をついて出ることでしょう。
「走る」をはじめ、すべての動詞にも「感情」が伴われているのです。
感情と言葉の一致は、本当に大きな一歩なのです。
カード学習からの脱出です。
発達支援教室Elephas・造形リトミック研究所
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