1702.~母親語に学ぶ~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。
それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。
・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
◇ワンポイント・メッセージ◇
~Elephasブログ『♪ぼくの名前は~』(10月3日)
・・・Kくんは発達相談で名前を聞かれ、少し節をつけた感じで答えてしまったそうです。
たくさんの歌で学習する成果を感じるエピソードでした・・・。
Kくんは、保育園の年長クラス。
とっても楽しいエピソードですね。相談の場も、きっと和んだことでしょう。
実は、誰しも言葉を獲得し始めた最初は、節をつけて話しています。
母親が話しかける言葉には、自然に大きな抑揚が伴なわれているからです。
それは、母親が子どもに対して得た本能的な話しかけ技術なのでしょう。
”母親語”とも言われています。
「わん わん、いない ね~」とか、「まん ま、おい しい ね~」とか。
それ以前の、発声のみによる幼児の言葉はその最たるもので、抑揚のみの言葉です。
「あ~あ あ あ~あ~あ~ あ あ あ~あ~あ・・・・」のような。
その傾向は、言葉をほぼ自由に発するようになった幼児期以降になっても遊び言葉の中にも残ります。
「○ー○ーちゃん、あーそーぼー」とか、「あーとーで」のように。
子どもでもドアフォーンを鳴らして友達の家を訪ねる今では、
そんな言葉も聞かれなくなってしまったかもしれませんが。
とはいえ、大人の日常会話の中にも、抑揚は維持されています。
イントネーションと言われる程度のものですが、それが自然に感情の機微を伝える手段となっているのです。
抑揚が少ないのが、ニュースを読むアナウンサーの言葉です。坦々と伝えます。
実況中継となると、また異なりますが。
さて、ここで講師として意識しておきたいのは、母親語と言われる本能的な技術についてです。
母親後は、赤ちゃんという相手あっての言葉です。
本能的に、相手に最も伝えやすい言葉で話しかけているのです。
私たちは、生徒さんの頭の上を通過してしまうような話しかけではなく、
生徒さんに合った、生徒さんに届く言葉を発することを心がけたいものですね。
造形リトミック研究所
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