2123.~視点の基準~

2123.~視点の基準~  
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。
 それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。

 ・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
 

◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ「”バッテン”発見!」(2月2日)
・・・「バッテン」の向きが、どうしても「十字」になってしまうKくん。あるとき、首を傾けて、
   「あれ?こうしたらバツになるなぁ」ということに気づいたような仕草をしました・・・。

それをきっかけに、Kくんは傾きに気をつけて「バッテン」が描けるようになり、
ひらがなもぐんぐん上達しているとのことです。

Kくん、とっても面白い気づきでしたね。
講師にとっても、実に興味深い事象です。

紙面における角度は、基準となる自身の位置が固定されていて初めて発生します。
Kくんは、「十字」の認識度が高いために、「バッテン」についても無意識に「十字」に見えるように
自身の基準を変換させていたのです。Kくんにとっては、新しく体験する「バッテン」よりも
既習の「十字」の方が安定した形だからです。

そんなKくんが、逆に首を傾けて見たら、そこで初めて「十字」が「バッテン」に見えたのです。
これまでは、無意識の角度の変換でしたが、今度は意識的な角度の変換だったのです。

そこで、”角度”ということに気づいたKくん。大きな発見です。

造形リトミック研究所
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