2832.~心をほぐす~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)</a>
発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。
それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。
・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
~今日のElephasブログ:「ある日の理髪店で」(5月10日)
おはようございます。武蔵境教室の伊藤です。
新年度のはじまる4月は、生徒さんの気持ちがふわふわとしていました。
学校などの生活環境の変化に加えて、急激な温度変化や花粉症が、心と体の調子を整えることを
さらに難しくしているようでした。
「時間が経てば落ち着くだろう」、いや、そんなことを言っていては…
などと考えながら、私は休日の理髪店の長椅子で順番を待っていました。
隣には小学校1、2年生くらいの男の子とお母さんが座っていました。
「帰りたい、つまらない、もう嫌だ」、と男の子がしきりに足をばたつかせています。
ようやく理容師さんに呼ばれ、お母さんが両手をひっぱっても、
男の子は身体全体でくの字をつくって必死に抵抗していました。
しばらくすると、しぶしぶ鏡の前に座った男の子と理容師さんとの会話が聞こえてきました。
理容師さんの質問に対して、学校のこと、マンガのこと、休みの日のことなどを
ぼそっぼそっと答えています。
その答えのひとつひとつに理容師さんが感心し、驚き、笑います。
長椅子からは男の子の表情を見ることはできませんが、
心地よいハサミのリズムに合わせるように男の子の声がだんだんとやわらかく、元気になっていくのが
分かります。私が呼ばれるころには、男の子が理容師さんとの会話をリードしていました。
休日の混雑した理髪店には、
「時間が経てば」などと言ってはいられない状況でのプロの仕事がありました。
発達支援教室Elephas(エレファース)http://www.zoukei-rythmique.jp</a
◇ワンポイント・メッセージ◇
「プロの仕事」、いいですね。
感心するとともに、ほれぼれ胸がすくような思いがします。
私たち講師も、そうありたいものです。
一回一回、せっかくお出でくださったのですから、「来てよかった」と思っていただけるよう、
最大限の努力をしたいと思います。その意味で、
学校で何かあったのか沈んだ気持ちで教室に来られても、元気を回復して笑顔で帰られる姿を
見ることができると、私たち講師はとても嬉しくなります。
理髪店での坊やのお母さまも、お子さんが無事散髪を終えられて良かったですね。
お二人とも満足され、楽しい帰り道となったことでしょう。
造形リトミック研究所
発達障害 知的障害 Elephas/エレファース
公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/</a>
>>お問い合せメール