2630.~思い出す+表現する~

2630.~思い出す+表現する~
知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)</a>

 発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。
 それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。

 ・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
   日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。

  ~今日のElephasブログ:「興味が広がる!」(9月16日)~
   
おはようございます。津田沼教室の織戸です。

Nくんと夏休みの宿題の絵日記に取り組みました。
今年になって食べられるようになったブドウのお話やご家族でご旅行に行かれたことなど…
絵や名前、文章をたくさん書きました。

昨年はあまり筆具を持つことが好きでなかったNくん。
今年は一人で持つ時間も長くなり、絵を描く機会も増えてきたところでしたので、
学校の宿題として出された絵日記に取り組むことにしましたが、
書字や描画だけでなく、ことばの学習にもなりました。

ブドウから他の果物へ、
旅行写真をお借りし、写真からご家族・身体の部位・景色・乗り物へ、
名称や色、おいしい・楽しいなど、実際にNくんが経験したことから展開しました。

Nくんの興味がこの夏の経験からどんどん広がったら、と思います。

 

発達支援教室Elephas(エレファース)
http://www.zoukei-rythmique.jp</a>

◇ワンポイント・メッセージ◇

Nくん、楽しい夏だったようですね。

経験を素材にして学習すると、言葉を通して、また絵画を通して、聴覚的にも視覚的にも
出来事を追体験できます。「おいしかったね」「楽しかったね」と感覚も蘇ってきます。

思い出すという行為は、再生することです。
ただ「よく考えて」と云っても脳は機能的に働きにくいものですが、
記憶が鮮明な時に出来事を思い出すという行為は、再生の機能を刺激します。

思い出さなければ、そのまま埋もれて薄れていってしまう記憶も、
一度「思い出す」という行為を通過することによって、より確実な記憶として
蓄積されます。思い出した上に「表現」すれば、さらにその確実性は高まります。

出来事だけでなく、すべての学習課題についても同様です。
但し、出来事は多くの感覚を通して記憶されているので、机上で得た知識よりは
一層記憶されやすいのです。

 

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