3591.~機能を育てる~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「感動しました」(10月12日)
おはようございます、越谷教室の西です。
色、イラスト、文字、数字の それぞれのマッチングが得意なⅠさん。
1~10の数字を机の幅いっぱいに広げてマッチングすることが大好きで、
その教材を出すとニッコリ笑顔で 「やります」と手を上げます。
最近、「どれと一致するのかな?」と迷うことも少なくなり、回数を重ねるたび仕上がる時間が短くなって、
最近では 1分足らずで出来上がります。
とても安定して短時間でやれるので、スッテップを一段上げてみました。
1~5までを空欄に順番に並べるワークをやったところ、順不同で数字カードを渡しましたが、正しく順番通りに貼れました。それも短時間で、迷いもありません。
数字の並びが頭の中に入っていたことの発見、大変嬉しいものがありました。
やり続けて来たことで、Ⅰさんの中で積み上げられ、
Ⅰさんからそれを発信できたことの嬉しさに感動しました。
◇ワンポイント・メッセージ
Ⅰさんは、作業所でお仕事をなさっている社会人です。「やります」「どれと一致するのかな?」、これらは音声発語によるものではなく、動作によるものです。数字のマッチングは、かれこれ十数年以上に及ぶ彼の課題でした。しかしそれが、ここ最近できるようになってきたのです。さらに数字を空欄に並べることも。親御さまや講師にとって、これはとても大きな感動すべき出来事です。単に課題を理解したということではなく、機能が新たに生まれ、育った、ということです。10才を過ぎても、ましてや20才を過ぎても、機能の開発は可能なのだ、というすばらしいメッセージをⅠさんと講師との実践から得ることができます。すばらしいことです。