3527.~興味・探求~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「疑似体験や実験を」(7月29日)
おはようございます。武蔵境教室の柿沼です。
国語の教材に「どちらが生たまごでしょう」という説明文があります。
見た目ではほとんど違いのない生たまごとゆでたまごを割らずにどうやって見分けるか?
ゆでたまごと生たまごの回り方が違う理由はなぜか?という科学的なテーマの内容です。
Sくんと音読をしながら、知らない言葉や物をパソコン画像で確認しながら進めていきました。
たまごって、いろいろな種類があるんだね。
いつも食べているのは何のたまごか知ってる?
たまごは殻と白身と黄身に分かれるんだよ。
この画像はひよこがたまごからかえったところだね。
Sくんはおっかなびっくり、でも興味津々の顔で画像をみていました。
続けて実験です。実際のたまごの代わりに紙コップに消しゴムを入れて転がすと止まらずに机から落ちそうなりました。
次に消しゴムをテープでコップに固定して転がすとすぐに止まり「落ちない!」と驚いていました。
普段何気なく食べているたまごをいろいろな視点からみることで、世界が広がります。
「実験したよ」と楽しそうにお迎えのお母さまに報告していたSくんですが、生たまごを割るのは怖いからやったことがないと話していました。
そこでお母さまにグチャグチャになっても良いと約束して是非割らせてみてくださいとお願いしました。
紙上の学習だけでなく、疑似体験や実験を交えることで、視点や興味が広がっていくことを積み重ねていきたいと思っています。
◇ワンポイント・メッセージ◇
ゆでたまごと生たまごの代わりが、消しゴムの固定された紙コップと固定されていない紙コップとは、すばらしいアイディアです。教科書の説明にあったのだとしても、それを実際に行ってみたところがとても良かったですね。「“実験したよ”と楽しそうにお迎えのお母さまに報告した」というSくん、この実験のことはずっと忘れないことでしょう。この経験が興味や探求心の芽生えとして、今後につながっていくと良いですね。