3352.~歌の力で~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「すご~い!感動しました~」(1月6日)~
おはようございます。国立北口教室の今村です。
Yさんはひらがなは十分読めていますが、
単語や文を読むとなると一音一音読み上げるような読み方が長い間続いていました。
どうしたら単語をまとまりとして、また助詞、動詞と流れるように読めるのか…。
そこで、講師の声に合わせて読むことを繰り返しました。
ワークの本文を机に置き、どこを読んでいるのか指し示しながら
講師はポエトリーリーディングのように抑揚を付けて感情をこめて読みます。
Yさんの発音が追い付かなくても、ペースは落とさずに流れるように先に進んで読み続けます。
Yさんは、なんとか一緒に読もうと難しいところも抑揚だけは真似して声を出しています。
そして、得意なところがくると、講師に合わせてしっかり読み上げます。
一年近く練習を繰り返すうち、ほとんど声が合うようになってきました。
昨年12月の最後の授業で講師からクリスマスカードを渡し、「読んでみて」…と促すと、
びっしりと書かれたメッセージを一人ですらすらと抑揚をつけて読み上げました。
その読み方にパーテーション越しに親御さまから「すご~い!感動しました~」と声がかかりました。
Yさんも納得している様子。
目指していた課題が一つ達成された瞬間でした。
◇ワンポイント・メッセージ◇
Yさん、クリスマスメッセージをスラスラと読めた時、どんなにか嬉しく気持ちが良かったことでしょう。一年間の繰り返しの成果ですね。Yさんには、毎回毎回の講師の読みが歌のように聞こえていたのでしょう。歌の有する連続性、つまり言葉のメロデイとリズムの連続性が、Yさんの読みに連続性をもたらしてくれたのですね。造形リトミックの真髄です。