3232.~感覚を育てる~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「形容詞の表すもの」(8月17日)~
おはようございます。武蔵境教室の塩谷です。
1年で最も暑い季節です。何もしなくても汗が出てきて、勉強するにはなかなか集中しにくい時期です。暑い中、いつもお子さんをお連れになるお母さまの姿を見て、講師としても充実した内容の授業をしていきたいと思うばかりです。
さて、授業で、“形容詞”の理解の理解を促すことの難しさをよく感じます。大きい・小さい、多い・少ない、太い・細い・・・。
ある生徒さん(中3)は、計算等は得意なのですが、数の大小(多少)がはっきりしていないことに気づきました。そこで数直線上で大小を示したり、数に合わせてシールを貼って比べてみたり、実際にものをカゴに入れてみて多少や量を感じられるようにしています。まだはっきりと理解しているわけではありませんが、継続して工夫していきます。
また、感情を表す形容詞はさらに難しさを感じます。例えば、楽しいや嬉しい、悲しい等の理解を促す時、話題にした出来事に対して特別な感情を持たない場合があるからです。SSTカード等を見ながら文章にしていき、その人がどう思うのかを考えたりもしますが、なかなか自発的な言葉が出てこないことがあります。そこで、なるべく生徒さん本人の状況に合った出来事等を取り上げ、少しでも理解しやすいようにしています。
◇ワンポイント・メッセージ◇
そうですね。「話題にした出来事に対して特別な感情を持たない場合がある」「なるべく生徒さん本人の状況に合った出来事等を取り上げる」、その通りですね、ポイントはそこです。
感情を表す形容詞表現だけでなく、数や量的なことに対する形容詞表現においても同様です。そこが特殊教育の課題ですね。