3202.~お金を使う中で~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「お金の学習」(7月13日)~
おはようございます。国立北口教室の御供です。
Yさんは日々お仕事を頑張りながら、教室では生活に役立つ学習に取り組んでいます。
学習を積んでこられ、五十円玉や五百円玉を含んだ金額の読み取りも、取り出しも上達しています。
先日は535円の商品を買うためには、いくら出したらよいか、という問題を出してみました。
千円札から一円玉まで各種のお金を用意しました。
Yさんははじめ、ぴったりのお金を出したあと、
「あれ?千円札でも買える?」と気づきました。
「そうね、おつりをもらってもいいのよね。それじゃ、これはどうかしら?」
と600円を出してみました。
「買える」。そこで今度はそれぞれのおつりはいくらか考え、計算していきました。
「実際のお買い物の支払いは、答えが一つだけということはないですものね」とお母さまも。
お財布の中身を見ながらどんなふうにお金を出そうかと、考えることもあると思います。
この先、535円のお買い物で1000円ではなく、1005円を出す練習などにつながっていけばと考えています。
◇ワンポイント・メッセージ◇
Yさん、お金の学習に根気良く取り組んでいますね。
お店でお金を使うとなると、いろいろなプレッシャーがあります。
・手早くさっとお金を出せなかったらどうしよう。
・足りなかったら、どうしよう。
・何か言われて、分からなかったらどうしよう。
だからとりあえず、「買い物はすべて1000円札で」と決めている生徒さんもいらっしゃいます。それも一つですね。まずはともあれ、買い物を楽しみましょう。自分の好きなものを買う。話題のものを買う。新製品を買う。人とのつながり、社会とのつながり、自身のお楽しみ、・・・。
実際にお金を使う中で、数概念も実用的かつ感覚的なものとして、形成されていきます。